13年前の今日、東日本大震災だった。
高校入試の採点の日だった。突然大きく揺れ始めた。最初は冷静だった。大きな揺れも何度か経験していたので、しばらくすれば止むだろうと思って状況を見ていた。しかし揺れが収まらない。これは普通ではないと思い始めた。入試の採点をしているわけだから、まずは対応を考えなければならない。おそらくすぐに答案をすべてしまって、試験の本部にあずけ、外に出た。
外はみぞれまじりの雪だった。かなり寒かったことを記憶している。異常事態であったので採点の処理などは落ち着いてからとなり、まもなく解散となった。採点日だったので生徒がいなかったのが幸いだった。生徒がいたら、全員を返すまで家に帰れなかった。多くの学校がそうだったと聞く。
とは言え、そこからが大変だった。自動車で帰宅したのであるが、すでに停電しており、信号機がついていないのである。大通りに入ることがなかなかできない。しかも暗くなってきたので、恐怖の運転だった。
帰ってからも当然停電である。暗くてよく見えない。家には猫がいたので心配だったが、無事であった。ただ、本棚が倒れかけていたり、棚からさまざまなものがおちていたりした。
買い物も困った。その後ガソリンがなかなか購入できなかったことも困った。余震も頻繁だった。しかし何と言っても、原発事故の恐怖が一番印象に残っている。
そんな困難や恐怖も今はほとんど忘れかけている。しかし時々は思い出す必要がある。忘れてゐはいけないものがある。
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