とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

日本語の音声・鼻濁音(国語授業の言語学1)

2016-07-05 14:10:28 | 国語
 高校の国語の授業で国語学、言語学についてトピック的に紹介し、ことばに対する意識を高めようと考えている。ことばへの意識を高めることはすべての勉強の基礎となるものである。ことばを客観的に見つめる意識を育てることができればと微力ながら努力したいと考えている。その一回目。

 日本語の音声について取り上げるとけっこう盛り上がる。まずは鼻濁音である。最近の高校生は鼻濁音を発音できない人が多い。特に意識するとほとんど全滅である。鼻濁音の発音練習をすると盛り上がる。
 (濁音で)がぎぐげご
 (鼻濁音で)がぎぐげご 
これが言えないのである。さらに、
  まんが学校
  やぎ銀行
  すぐグリコ
  鼻毛元気
  だんごゴリラ
などと発生練習していると、熱気に満ちた?授業になる。

 さて濁音のガ行音と鼻濁音のガ行音は音声学的にはまったく別の音である。外国人が聞けば当然違う音だと判断する。しかし、日本人はその音の違いを普段は意識していない。音声学的には対立するが、音韻論的には対立しない音ということになる。

 言葉の学習の導入としていい題材だと思う。
コメント
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