まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

汝自身を知れ(その2)あるいは自動車わらしべ長者

2009-06-23 19:10:45 | 幸せの倫理学
先に自分のモットーを書き出しましたが、
あとからあとからいろいろと思い出すもんですね。
ぜひとも補足しておきたいものとして次の3つを挙げておきます。

・飲みに誘われたら先約がないかぎり断らない
・タバコは買わない
・クルマは買わない

1番目は、まあたんに付き合いのいいやつということなんでしょう。
あるいはたんなる酒好きか。
2番目は、健康のためマナーのため喫煙はしない、とかいうことではなくて、
高率の税金を払いたくないので自分では買わないようにしているということです。
吸いたいときは人からもらうようにしています。
3番目も、環境のためクルマに乗らない、ということではなく、
(ドライブ人生論を書いている私がクルマを持っていて乗っていることはバレバレですね)
自分でお金を出してクルマを買ったりはせず、
人からもらうようにしているということです。
それにしてもなんでこんなモットーで生きていけるのか、
その歴史をご紹介しておきましょう。

大学1年のときに免許を取った直後、どうしても車が欲しくなって、
中古車(トヨタ・コロナ)を50万円で購入しました。
しかし、そのローンと保険料と駐車場代と維持費に追われ、
大学5年間はコロナを養うために費やされてしまいました。
当時、新宿に住んでいたんですが、駐車場なんて野ざらしの上、
2台を前後に並べて停める縦長の駐車場で、
もう1台の車(知らない人の)のカギも預かっておき、
自分の車が奥に停まっている場合には、まず相手の車を動かし、
次に自分の車を出し、相手の車を元に戻してからやっと出発できるという、
ありえないくらい不便な駐車場なのに、
毎月35000円もぼったくられていました。
そこから得た教訓は「車なんて金を払って買うもんじゃない!」

塾でバイトしていた頃、講師仲間の先生から三菱ランサーをもらいました。
これが私の「自動車わらしべ長者物語」の始まりです。
今から思うとひどい話ですが、当時駐車場の空きがなくて借りられず、
したがって車庫証明が取れないため、名義変更もできずにいました。
駐車場がないので大学に停めっぱなしにしたり、山奥に放置したり。
そのたびに元の所有者のところに警察から連絡がいき、
申しわけないことをしてしまったと思います。
この車は、お金がなくてオイル交換もしないまま乗り回していたので、
最後は高速道路走行中にエンジンが焼き付いてオシャカになってしまいました。

福島大学に赴任してからすぐにヒザを骨折し、通勤に不便を感じていた頃、
父が亡くなったため、そのお下がりのホンダ・シビックを相続しました。
オートマではなかったためはじめのうち運転に苦しみましたが、
マニュアルのFF車というのは雪道には最適だったと思います。
これでよくスキーに出かけましたが、
末期には窓に隙間ができてしまい、
雪の日など雑巾で水の浸入を防ぎながら運転していました。

その後、弟の同僚の方からトヨタ・カリーナEDを譲り受けました。
外見だけ見てとても気に入っていた車だったので、
もらえると聞いたときは驚喜しました。
(わらしべ長者は基本的に相手の都合に合わせるしかないので、
 自分の好みを優先できない)
そんなに悪い車ではなかったのですが、
外見のカッコ良さに比べて、中は屋根も低く、
意外と居住性が悪かった覚えがあります。
都会ではポケモン電車(車両の外側にポケモンの絵が描いてある)とかが走っていて、
子どもは外から見て大喜びしていますが、
乗ってしまえばただの車両でガッカリするというのと
基本的には同じ構図ではないでしょうか。
この車以来、外見に対するこだわりはまったくなくなりました。

次は弟のお下がりの日産・ローレル。
カリーナEDにガタが来て、そろそろまずいなあと思っていた頃に、
とてもタイミング良くやってきてくれました。
内装もよく、わらしべ長者にとって初めての高級車と言ってよいでしょう。
加速が悪いのと燃費が悪いのがタマにキズですが、このさい贅沢は言えません。

5年前まで乗っていたのは、
大学の同僚のお父様から譲り受けたマツダ・センティアでした。
あまり知ってる人がいないのですが、
ある時期までマツダの最上級車だったようで、
元族だったという代行屋のおニイちゃんはこの車のことに詳しくて、
しきりに加速性能のよさをほめてくれました。
ローレルとセンティアは幸いオシャカにならなかったので、
学生や卒業生に譲りました(もちろんタダで)。
車は天下の回りモノです。

現在乗ってるのはメルセデス・ベンツです。
妻の同僚のお父様から、
東京ではもう乗れなくなってしまうけど廃車にするのは忍びないので、
ぜひもらってやって下さいと頼まれたのです。
300Eターボディーゼルという車種ですが、
石原都知事のせいで東京ではディーゼル車は新たに車検を通せなくなってしまったのです。
というわけでわらしべ長者はとうとうベンツを手に入れてしまいました。
(さすがにタダというのは気が引けたので謝礼としてドンペリを1本差し上げました)

うーん、幸せ者だっ!
幸せは幸せを呼ぶんだなあ。
どんどんクルマがランクアップしていっているじゃないか。
特に自分から探し回っているわけでもないのに、
クルマがいいタイミングでどこかからやってくるんだなあ。
ありがたや、ありがたや。
恵んでくださった皆さんにホント感謝、感謝です。

さて今乗ってるベンツ、93年式にしてすでに走行距離20万キロ超。
いつ何が起こってもおかしくない状態です。
初めての車検のときにミッションの不具合とオイル漏れが指摘されましたが、
修理に70万円かかると言われ、
そのままにしてなんとか車検だけ通してくださいと頼み現在に至っています。
というわけで、余ったクルマ募集中です!
どなたかクルマを譲ってくれませんか?
この流れで言うと次はポルシェかジャガーかという感じですが、
そんな贅沢は申しません。
ボルボでもチェロキーでもプリウスでもOKです。
わらしべ長者に愛の手を!
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