第1回目の授業のときに倫理学入門をいくらでも長く話せると吹いてしまいました。
いくらでも長く話せるけど、それやっちゃうとみんな全員寝てしまうから、
自分から倫理学入門の話をするのではなくて、
みんなから質問をもらってそれに答えるようにしているのだ、と。
おかげでこんな質問をいただいてしまったわけですが、
後半はたしかにその通りだけれども、いくらでも長く話せるというのは言い過ぎでした。
半期間15回ずっと話していられるとまで言ってしまったこともあるかもしれませんが、
そもそもそんなに話し続けていたらそれは入門ではなくて、中身の話に入ってしまっていますね。
テキトーなホラをぶっこくのはやめて、ちょっと冷静に、
どれくらい長く話せるかをきちんとカウントしてみたいと思います。
まずご質問は正確には 「Q.倫理学入門を最高どれくらい長く話せますか?」 だったんですが、
倫理学は哲学の一部なので、倫理学入門の前に哲学入門の話をしなければなりません。
ですので、今回は哲学入門と倫理学入門を合わせて考えていくことにいたします。
まずは哲学の語源、フィロソフィアという言葉の意味を説明しなければなりません。
しかし、フィロソフィアを 「知への愛」 と訳しただけでは日本人には理解できませんので、
古代ギリシアにおいてフィロソフィアがどうやって生まれてきたのかの話をし、
そこから、「すべての学問は哲学だった」 という話につなげていかなくてはなりません。
ここまでで軽く90分はかかってしまうでしょう。
そこから近代自然科学革命の時代に哲学が変容していく話に移っていきます。
学問の実証化や分業化が進んで 「実証科学」 がどんどん誕生していき、
実証化や分業化ができなかった部分のみが 「哲学」 として残されたという話です。
たぶんこれで90分。
キリスト教との関係やルネサンス、宗教改革なんかの話を入れたり、
現在の哲学がどんなにヘンテコなことを考えているかなんていう話をすると、
さらに90分×2くらい延ばせますが、ここらへんはもうすでに入門の域を逸脱しているかもしれません。
ここまでが哲学入門の話です。
これに付け加えて、では哲学のなかで倫理学はどういう位置を占めているかという話であと90分。
倫理とは何か、倫理学とは何か、なんていう話を、
たんに日本語の概念分析だけで終わらせるのでなく、
ギリシア語のエシックス、ラテン語のモラルなんかにさかのぼって話していくと、
もう90分話さなくてはならなくなるでしょう。
というわけで哲学入門が2~4回、それに続けて倫理学入門が1~2回といったところでしょうか。
(倫理学入門は哲学入門のあとに続けなければならないので、単独ではできません。)
したがってご質問に対しては以下のような答えになるかと思います。
A.哲学入門は最大4回、倫理学入門は最大6回話し続けることができます。
これだけ話していたら、自分的にはとっても楽しいだろうなあ。
喜々として延々話している自分の姿が目に浮かびます。
でもこれを黙って聞き続けてくれる人はいないだろうなあ。
やっぱりいつもやってるみたいに、90分1回分だけ皆さんからの質問にお答えする、
というのがベストな哲学入門、倫理学入門なんではないかと思います。
いくらでも長く話せるけど、それやっちゃうとみんな全員寝てしまうから、
自分から倫理学入門の話をするのではなくて、
みんなから質問をもらってそれに答えるようにしているのだ、と。
おかげでこんな質問をいただいてしまったわけですが、
後半はたしかにその通りだけれども、いくらでも長く話せるというのは言い過ぎでした。
半期間15回ずっと話していられるとまで言ってしまったこともあるかもしれませんが、
そもそもそんなに話し続けていたらそれは入門ではなくて、中身の話に入ってしまっていますね。
テキトーなホラをぶっこくのはやめて、ちょっと冷静に、
どれくらい長く話せるかをきちんとカウントしてみたいと思います。
まずご質問は正確には 「Q.倫理学入門を最高どれくらい長く話せますか?」 だったんですが、
倫理学は哲学の一部なので、倫理学入門の前に哲学入門の話をしなければなりません。
ですので、今回は哲学入門と倫理学入門を合わせて考えていくことにいたします。
まずは哲学の語源、フィロソフィアという言葉の意味を説明しなければなりません。
しかし、フィロソフィアを 「知への愛」 と訳しただけでは日本人には理解できませんので、
古代ギリシアにおいてフィロソフィアがどうやって生まれてきたのかの話をし、
そこから、「すべての学問は哲学だった」 という話につなげていかなくてはなりません。
ここまでで軽く90分はかかってしまうでしょう。
そこから近代自然科学革命の時代に哲学が変容していく話に移っていきます。
学問の実証化や分業化が進んで 「実証科学」 がどんどん誕生していき、
実証化や分業化ができなかった部分のみが 「哲学」 として残されたという話です。
たぶんこれで90分。
キリスト教との関係やルネサンス、宗教改革なんかの話を入れたり、
現在の哲学がどんなにヘンテコなことを考えているかなんていう話をすると、
さらに90分×2くらい延ばせますが、ここらへんはもうすでに入門の域を逸脱しているかもしれません。
ここまでが哲学入門の話です。
これに付け加えて、では哲学のなかで倫理学はどういう位置を占めているかという話であと90分。
倫理とは何か、倫理学とは何か、なんていう話を、
たんに日本語の概念分析だけで終わらせるのでなく、
ギリシア語のエシックス、ラテン語のモラルなんかにさかのぼって話していくと、
もう90分話さなくてはならなくなるでしょう。
というわけで哲学入門が2~4回、それに続けて倫理学入門が1~2回といったところでしょうか。
(倫理学入門は哲学入門のあとに続けなければならないので、単独ではできません。)
したがってご質問に対しては以下のような答えになるかと思います。
A.哲学入門は最大4回、倫理学入門は最大6回話し続けることができます。
これだけ話していたら、自分的にはとっても楽しいだろうなあ。
喜々として延々話している自分の姿が目に浮かびます。
でもこれを黙って聞き続けてくれる人はいないだろうなあ。
やっぱりいつもやってるみたいに、90分1回分だけ皆さんからの質問にお答えする、
というのがベストな哲学入門、倫理学入門なんではないかと思います。