例年、「倫理学って何ですか?」という質問を書いてくれる子は何人かいますが、
それがグループの代表質問として選ばれたことはありません。
いちおうお義理で(あるいは何も思いつかなくて)書いてみたけれど、
それほど優先順位の高い質問ではなかったのでしょう。
タイトルで挙げた質問もけっきょく代表質問としては選ばれませんでしたが、
「一言でいうと」という部分から気持ちがよく伝わってきました。
あまりダラダラとした詳しい学術的な説明を聞きたいわけではないので、
チャチャッとわかりやすく答えてくれ、ということなのでしょう。
うーん、難しい要求ですが、やってみましょう。
A.倫理学とは、人間の生き方や人々のあいだのルールについて問い直す学問です。
こんな感じでいかがでしょう。
まだ長いですか?
でもこれ以上短くまとめるのはムリだなあ。
これでもすでにいろいろ省きすぎていて、
専門家からはクレームが来そうなくらいですから。
語源のこととか説明しだすとギリシア語にさかのぼらなければなりませんが、
そんなことはやめて、日本語の「倫理」という漢字だけ見てみましょう。
「倫」とは「仲間、人々の集まり」を表しています。
「精力絶倫」という言葉がありますが、
あれは精力が「仲間うち」で絶している(ずば抜けている)という意味です。
「理」とはもともと「玉石を磨いたときに現れる筋のある模様」を表していました。
そこから、人間関係の中で通すべき「筋目」、つまり、
きまりごと、ルール、義務、といったようなものも意味するようになりました。
ですので「倫理」とは、
人々が集まってきたときに必ずできるきまりやルールのことなわけです。
習慣とか礼儀作法とか道徳とか義務とか法律とか、そういったものが「倫理」です。
では「倫理学」とは何でしょう?
「倫理学」には「学」がよけいに付いていますね。
これは「学問」の省略形です。
つまり「倫理学」というのは「倫理に関する学問」のことです。
「学問」というのはとてもいい言葉で、私は大好きなんですが、
これは「問いを学ぶ」、「問うことを学ぶ」と書きますね。
つまり学問というのは「答え」を学ぶものではなく、
「問い」を発して、「疑い」続ける営みなのです。
これは物理学だろうが経済学だろうが、すべての学問に言えることです。
ですから「倫理学」は、「倫理」すなわち「人々のあいだの決まりやルール」を
そのまま覚えたり身につけたりするのではなく、
「倫理」について「問い」を発し、「疑い」続ける営みです。
なぜこんなルールに従わなければならないんだろう、
時代や国によってさまざまなルールがあるけれど本当はどれが正しいんだろう、
そもそも本当に正しいルールなんてあるんだろうか、
そして、人間はどう生きるべきなんだろう、等々と、
「倫理」について考え続けていく「学問」が「倫理学」なのです。
「一言で」と頼んだのに延々話された?
でも短ければわかりやすいかというとそんなことはないでしょう?
「わかる」ためにはある程度いろいろと説明してもらったほうがいい場合もあるんです。
まあダラダラと書いた部分はたんなる補足説明なんだと思ってください。
とにかく一言でいうならば、
倫理学とは「人間の生き方や人々のあいだのルールについて問い直す学問」なんです。
おしまい。
それがグループの代表質問として選ばれたことはありません。
いちおうお義理で(あるいは何も思いつかなくて)書いてみたけれど、
それほど優先順位の高い質問ではなかったのでしょう。
タイトルで挙げた質問もけっきょく代表質問としては選ばれませんでしたが、
「一言でいうと」という部分から気持ちがよく伝わってきました。
あまりダラダラとした詳しい学術的な説明を聞きたいわけではないので、
チャチャッとわかりやすく答えてくれ、ということなのでしょう。
うーん、難しい要求ですが、やってみましょう。
A.倫理学とは、人間の生き方や人々のあいだのルールについて問い直す学問です。
こんな感じでいかがでしょう。
まだ長いですか?
でもこれ以上短くまとめるのはムリだなあ。
これでもすでにいろいろ省きすぎていて、
専門家からはクレームが来そうなくらいですから。
語源のこととか説明しだすとギリシア語にさかのぼらなければなりませんが、
そんなことはやめて、日本語の「倫理」という漢字だけ見てみましょう。
「倫」とは「仲間、人々の集まり」を表しています。
「精力絶倫」という言葉がありますが、
あれは精力が「仲間うち」で絶している(ずば抜けている)という意味です。
「理」とはもともと「玉石を磨いたときに現れる筋のある模様」を表していました。
そこから、人間関係の中で通すべき「筋目」、つまり、
きまりごと、ルール、義務、といったようなものも意味するようになりました。
ですので「倫理」とは、
人々が集まってきたときに必ずできるきまりやルールのことなわけです。
習慣とか礼儀作法とか道徳とか義務とか法律とか、そういったものが「倫理」です。
では「倫理学」とは何でしょう?
「倫理学」には「学」がよけいに付いていますね。
これは「学問」の省略形です。
つまり「倫理学」というのは「倫理に関する学問」のことです。
「学問」というのはとてもいい言葉で、私は大好きなんですが、
これは「問いを学ぶ」、「問うことを学ぶ」と書きますね。
つまり学問というのは「答え」を学ぶものではなく、
「問い」を発して、「疑い」続ける営みなのです。
これは物理学だろうが経済学だろうが、すべての学問に言えることです。
ですから「倫理学」は、「倫理」すなわち「人々のあいだの決まりやルール」を
そのまま覚えたり身につけたりするのではなく、
「倫理」について「問い」を発し、「疑い」続ける営みです。
なぜこんなルールに従わなければならないんだろう、
時代や国によってさまざまなルールがあるけれど本当はどれが正しいんだろう、
そもそも本当に正しいルールなんてあるんだろうか、
そして、人間はどう生きるべきなんだろう、等々と、
「倫理」について考え続けていく「学問」が「倫理学」なのです。
「一言で」と頼んだのに延々話された?
でも短ければわかりやすいかというとそんなことはないでしょう?
「わかる」ためにはある程度いろいろと説明してもらったほうがいい場合もあるんです。
まあダラダラと書いた部分はたんなる補足説明なんだと思ってください。
とにかく一言でいうならば、
倫理学とは「人間の生き方や人々のあいだのルールについて問い直す学問」なんです。
おしまい。
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