修一のよもやまばなし

高槻ライオンズクラブの元会長で元335B6R1ZCP(2009ー2010)中川修一が毎日のできごとと思いを綴るブログ

2010わくわく探検隊スタート

2010-06-13 20:25:12 | 高槻自然塾
6月12日(土)高槻市の北部、原で子供たちの冒険物語が始まりました。田植が始まりました。秘密基地(森の中にある)秘密の冒険広場では、新しい遊びが始まろうとしています。「わくわく探検隊」はこの一年間で10回以上の活動を原の里山を中心に活動します。60名の子供たちと15名のスタッフと、原の皆さんと、森のスタッフに守られながら、里山の自然を遊びつくします。美しい里山に囲まれている高槻市の自然に感謝です。

ちょっとべたな演出ですがここは「少年時代」をどうぞ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生の楽園「原とかいなか」

2010-05-30 09:29:10 | 高槻自然塾
検索で、私のブログをヒットされた人が56名おられます。テレビの番組を見てから検索されたか、検索されてから見られたのか「ネットとテレビの融合がみられました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川遊びは危険です

2010-05-18 23:19:56 | 高槻自然塾
川遊びは危険です。残念ながら安全な川遊びはありません。しかしこどもも生き物ですので本能的に危険を回避する能力はあります。その意味では大人の管理は必要です。川の深みをすべて安全なように加工するのはかなり無理があります。増水したときなどはおのずから川遊びはしません。芥川程度の川ならばおおむね安全と考えていいかと思いますが、基本は、自己責任で遊ばれるべきだと思います。子供が川遊びに夢中になる理由は「水」があるからです。魚や生き物いるのは第二第三の理由です。思い切り自由に遊ぶことが一番大事なことです。ただ、自然の川はそれなりに危険です。しかし、芥川は今のところ安全といえると思います。川は基本は水を海に流す機能を持っているのでその機能を生かすためにいわゆる安全を省みないところがあります。土木事業的に水を流すことが優先されています。一時間当たり50ミリの雨にどう対処するのかが最優先です。一時間当たり80ミリの雨には対処できるのでしょうか。芥川の流域面積は52平方キロメートルです。(高槻市の面積は104平方キロメートルで高槻市の面積の半分が芥川の流域面積)ここに一時間50ミリの雨が降ると一秒当たり722トンの水が流れます。日常の1000倍以上の水量です。つまり芥川は普段の1000倍程度の水量には耐えられる構造になっているはずです。(私は門外漢なのでくわしいことはよくしりませんが)芥川の北部の原盆地が江戸時代に洪水に見舞われた記録があります。ということは摂津峡の渓谷に流れ切れなかった水の量の雨が降ったという記録です。その意味では芥川もいつ氾濫してもおかしくない川だと思います。佐用町でのことや福知山の洪水は決して他山の石ではありません。古藤幸雄さんのお話にも、芥川の洪水の話はいつも出てきます。つまり、川つくりは、専門的な河川管理の技術を持った人の長期的な視野に立った作業なのです。情緒的に川で遊びたいとか自然観察をしたいとかのレベルでない、いわゆる生存権レベルの安全の考え方がいるのだと思います。川の安全を語るときは子供が遊んでいて安全というレベルではない安全が考えられていなければいけません。


生態系の回復等の課題は専門の知識が必要なので、専門家の方にリードしていただかなくてはいけません。

個人的には気の多い生活をしていますので、あちこちで時間をとられています。とはいっても自然について学習することは最優先課題でもあります。

硬い話題にお付き合いいただきました。今日に一曲は「川の流れのように」お楽しみください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高槻学

2010-03-08 22:04:43 | 高槻自然塾
高槻を学ぶのですが、何から勉強をしましょう。まず、
今の高槻をフィールドワークをしましょう。
中心市街地
170号線沿いの工業商業
171号線沿いの商業工業
北部の山間地
南部の田園

高槻の歴史を知りましょう
継体天皇陵
安満遺跡
埴輪工房
高山右近
高槻城

高槻の名勝地
摂津峡
神峰山寺本山寺

高槻市の現代史

高槻市のイベント
高槻まつり
ジャズストリート
シティマラソン
天神まつり
村の祭り
地域のまつり

どれもこれも面白そうな「テーマ」がいっぱいあります。
みんなで勉強しましょうか。
勉強だけでは、何も変わらないので、動き出すことが必要です。勿論知ることは大いなる喜びです。新関西大学生のみなさん、このミューズキャンパスで学ばれることは、「高槻」と縁をもたれるきっかけになりましたね。みなさんが、高槻の地で学習されることは大歓迎です。皆さんの青春が高槻の地で育まれることを祈念いたします。
何はともあれ、高槻のことを「好き」なっていただくように希望いたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こどもへの農業教育が生んだもの

2010-03-06 21:51:03 | 高槻自然塾
少し長いのですが中村桂子(JT生命誌研究館館長)さんが中日新聞の2010年2月17日号に寄稿された文章を転載させていただきます。私たちの「わくわく探検隊」の考えに通じる何かを感じます。

(畑中喜代司さんの田植えの指導の場面)


農業への関心が高まっている。ついこの間まで投資の指南役だと思っていた経済評論家や企業の人人が農業を語っている。世界的な食糧不足が懸念される中での食糧自給率向上の必要性、地域の活性化などの課題を解決するための農業の見直しである。また、近代化一辺倒で、あまりにも機械化した社会への疑問や環境問題への関心も、農業に眼を向けさせている。生物研究を続けて来たものとしては、このような動きは大歓迎であり、産業としての農業の活性化に期待する。
ところで、ここで農業の持つもう一つの力を指摘し、農水省、経産省、環境省と共に、文部科学省に農業のへの関心を求めたいと思う。それは教育力である。実例で説明しよう。
福島県喜多方市が「小学校農業教育特区」を申請、2006年11月に認定された。特区という制度は知ってはいたが、このような使い方があるとは考えもしなかった。翌年四月から、全国で初めての小学校での「農業科」が始まったのである。農業科は、三年生から六年生まで、年に四十五時間、畑の土づくり、田植え、除草、害虫駆除、収穫と本格的な農業プログラムになっている。「じっくり農業に取り組む子どもたちに豊かな心を育んでもらいたい」という市教育委員会は、08年には体系的で実用的な農業指導書である見事な副読本を作った。態勢は整っても教える人をどうするか。先生は農業の専門家ではない。そこで頼れるのは地元の農家、とくにお年寄りである。支援員と呼ばれるこの方たちの誠心誠意の指導に、子どもたちも熱心についていく。実際にすばらしい作物を作って見せてくれるので、子どもたちの尊敬の念は深まっていく。こうして、地域と学校、お年寄りと子どもたちの連携ができ上がってきているのである。
最初三校から始まったこの活動は、来年は全市の小学校で行われるまでになったこともあり、市と市教育委員会が作文コンクールを行った。送られてきた作文はどれもみごとで読むうちに胸が熱くなってきた。
興味深いのは、最初は、農業なんていやだな、なぜ農業科をやるんだろうと思っていた生徒が少なくないことである。それが、実際に一年間稲やじゃが芋やトウモロコシを育てているうちに、どの子も農業はいいな、大事だなと思うようになるのだ。支援員の方の「お米は作るものじゃないんだよ。イネが育ってできるんだよ」という適切な指導もあり生き物への眼が育ち、心豊かになっていく様子がはっきり見える。自分で考え、積極的に関わる姿勢もみごとだ。教育委員会の担当者が「これまでデータがなかったために的確に答えられなかった農業科の成果について、今ははっきり胸を張って答えられる」と書いているのも印象的だ。これほど自信に満ちた言葉を聞くのは久しぶりだなとこちらも気分が高揚してきた。
自然の力である。それも、時々接するのではなく、年間を通して、自然と関わったこと、それも農業という能動的な関わりを持ったことが子どもを育て、先生や周囲の大人、地域をも育てたのである。この活動が広がることを願っている。
                              JT生命誌研究館館長 中村桂子


私たちが、高槻市内で自然体験が出来ないだろうかと思いながら、キャンプをしたり川遊びを通して、農業体験に行き着きました。河川レンジャーの中島さん、アクアピアの高田さん、樫田の北河さん、森のプラットホームの小柿さん、そして原の畑中さんに出会いました。今、畑中農園で農業体験をしています。原のみなさんにもいろいろご指導をお願いしています。今年は、この自然体験の輪を広げていく年になると思います。
そして、ライオンズクラブのみなさんの応援をお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高槻自然塾アクションスタート

2010-03-04 22:11:02 | 高槻自然塾
今日、JT生命誌館の中村桂子館長に会いに行きました。生命誌館には「生命の研究」をされている研究者の方々が多勢おられます。「高槻自然塾」のさきがけの「わくわく探検隊」のプログラムのひとつに生命誌館でのレクチャーが受けられたらと思い、館長に会いに出かけました。今日はアポだけを取ってもう一度出直すつもりだったのですが、幸いなことに会っていただけました。「わくわく探検隊」の活動の記録をお見せしながら私たちの思いを伝えました。そうすると快く引き受けていただきました。「わくわく探検隊」のフィールドにまたまたすばらしい場所が加わりました。地球の歴史を踏まえた「生命」の学習が出来ます。今年の「わくわく探検隊」は参加しなければ損だと思います。
以下、お願いに行ったときの文章を掲載します。


                                 平成22年2月24日
JT生命誌館
館長  中村 桂子様

                          「摂津峡芥川わくわく探検隊」
                           隊長  杉本 真一                                   顧問  中川 修一

              高槻自然塾について(依頼)

高槻自然塾を発足しなければという思いに囚われています。小学生の低学年を中心に高槻の地域を使って自然に関する体験を一年間を通じて体験するというものです。普通の塾のようにクラスを作って系統的に自然に関する体験をするのです。自然に関する勉強をするのではなく体験をするのです。幸いにも高槻市には、その素材には事欠きません。北部の樫田の自然、原の里山、摂津峡の渓流にキャンプ場、服部の扇状地、芥川の流れ、淀川に迫っている三島江柱本、自然研究の砦「アクアピア」、JTの生物誌館。そしてそれぞれの場所にすばらしい先輩方がおられます。その資源をコラボさせて「自然塾」を作り出すのです。この自然塾には高槻の子供たちが多勢参加してくれることと思います。
できれば、全員の子供たちが参加できればいいと思っています。今年はそのサンプルでも実現できればいいと思います。
北海道の富良野に、あの「北の国から」の作家の倉本聡さんが「富良野自然塾」をされています。富良野の廃業されたゴルフ場を元の自然に戻すプロジェクトをされています。それを、地元の子供たちや、尋ねてきた子供たちに体験させるそうです。幸いにも、高槻にはそんな場所が身近にあります。高槻市内で十分に優秀なスタッフと自然環境が揃っています。これを高槻の魅力のひとつにすることができると思います。
 つきましては、不躾ではございますが、標記プログラムについて貴管下のみなさんにご指導ご鞭撻いただきますようによろしくお願いします。

                     記

          標題     高槻自然塾

          添付資料  「たかつきワクワクファーム2008」

          連絡先    杉本真一
                 高槻市城西町
                 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芥川の環境整備計画と市民参加について

2010-02-22 18:52:34 | 高槻自然塾
芥川倶楽部の会合で2月26日に「意見交換会」があります。でも重なって出席できません。
それで想いをメールしました。

川の整備は大切なことは分かっております。環境保護よりも水害防止の方が優先
です。兵庫県の由良川や丸山川の例もあります。芥川でも何度も水害が起きてい
ます。原盆地では、村の中心部が流された記録があるそうです。(江戸前期)
摂津峡の北の入り口から十分に排水できなかったぐらいに雨が降ったということ
です。当時5つのお寺があったそうなんですが流されて、今の「浄圓寺」にまと
められたそうです。そんなことですのでいつ大雨が降るか分かりません。川の歴史をよ
く知ってもらう必要があると思います。先般の「古藤幸雄」さんからお聞きした大蔵司付近の川の付け替えのことも大切な歴史の一面だと思います。
川の整備と市民参加とをどうするかはいろんな方法があると思いますが、1、き
ちんと学校の授業で芥川の話しをする。(川は危険な場所であることも含めて)
2、子供たちに川で遊ぶ機会をつくる。3、川が生産につながっているいることを
教える。4、自治会等の川の周辺に住んでおられる方に関わってもらう。(清掃
等)。5、季節ごとにイベントをする。(こいのぼりフェスタ等)6、川を守る
チームを作る(芥川美化奉仕会、河川レンジャー、河川ジュニアレンジャー)
7、これらを組み合わせて系統的に整理された環境教育プログラムをつくり広める。
思いつくままに書きました。
ハード面の整備では「歩いて楽しめる芥川」にするため、車と隔離された遊歩道
の整備を是非お願いしたいと思います。
津の江公園の整備は、オープンに誰でも使えるようにして欲しいと思います。池
はあまり意味はありません。必ず鯉等を放流されてしまいます。フェンスで囲う
のはまったく必要の無いことです。釣堀的につかわれてしまうことになると予想
されますので、そのことで「罪悪感を持ちながら釣りをするのも気の毒」に思い
ます。早くグランドの部分ではサッカーや野球が出来るように整備をしていただ
きたいと思います。
鮎も期待しています。
勝手なことを書き綴りましたが、当日の欠席申し訳ありませんがよろしくお願い
します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホット隊長へのメール

2010-02-15 22:39:05 | 高槻自然塾
類塾で「わくわく探検隊」に良く似たプログラムをやっていたのでメールします。実施
方法等は良く似ています。コンセプトも似ています。参加費用の点がホームページに載っていないので一度聞いてみても良いと思います。ただ、ブログをはじめPRの仕方はなかなかのもんです。有川君にもこのサイトを見せていい知恵を出してもらってください。「わくわく探検隊」は、畑中農園の力でできています。自然体験プログラムにしてもよその「現場」を見ていないのでなん
ともいえませんが、「わくわく探検隊」はじっくりと時間をかけて一つ一つのプログラムを展開しているところがグッドです。

高槻自然塾「わくわく探検隊」のイメージを作っていきましょう。次年度は、JT
の生命誌館の協力を得て「生命の歴史」の学習も入れていきましょう。「わくわ
く探検隊」の体験が「生命のつながり」にも関連していることを意識してプログラム
を展開していきましょう。子供たちが大人になったときに「この体験が生きてくる」ようなプログラムをやりましょう。



一部不備のところをコメントでご指摘いただきました。ご指摘どおりだと思いますので削除して訂正いたします。すみませんデした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム高槻

2010-01-23 22:07:30 | 高槻自然塾
明日、高槻シティマラソンが芝生のスポーツセンターを基点に10時半スタートで始まります。第18回ということですが1994年に一回飛んでいますので準備の年度から入れると足掛け20年の大事業ということになります。毎年課題があるのですが今年はすでに解決ずみのことが多くて宿題は余りありません。明日実行したあとでたくさんの反省点が出るのだと思います。いま思いますに、この20年は「チーム高槻」を作るための20年だったんだと思います。高槻を作り直すために新しいコミュニティを作る活動です。その名は「チーム高槻」既存のすべての団体と市民有志の集まりで作り上げる新しいコミュニティです。その成果は明日現れます。奇跡のような一日をお楽しみください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芥川リバーウォーク

2009-11-30 22:04:51 | 高槻自然塾

JR鉄橋を左岸から撮影

芥川倶楽部主催の芥川リバーウォークに参加しました。高槻市役所に集合して、中川町から芥川を上流に歩きました。清水池防災センターでの取り組み、JR鉄橋付近の落差工と「魚道」の観察、芥川橋の古木の「イチョウ」、門前橋付近の落差工、阿久刀神社、今井手、真上井、そしてアクアピア付近の昔の様子等の話を聞きました。古藤幸雄さんから「今井手」から郡家用水となり今城塚の堀に連なる水の流れが、「三好長慶」の芥川山城から今城塚を三好の出城として使いその警護のために今城塚の堀の水を芥川から引いたという史実をお聞きしました。また「真上井」は天神山の麓を潤し、古曾部に入り、今の高槻病院のところから弁天筋を南に下り、(現在関西大学を建設中の横)大手町に続き高槻城の堀を満たす水として流れ込んでいたそうです。今も水路の幅は小さくなっていますがあるそうです。芥川は名実ともに高槻市内の「生命の水」だったそうです。このことは今も変わることはありません。

古藤幸雄氏のページにリンクしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五感で学ぶ富良野自然塾

2009-11-17 15:33:19 | 高槻自然塾
毎日新聞11月17日朝刊の特集記事の中です。
時代を駆ける:倉本聰/2 五感で学ぶ富良野自然塾
 ◇SOH KURAMOTO
 <05年、富良野自然塾を開設した。北海道富良野市の閉鎖したゴルフ場を森にかえしながら、環境教育の場としても活用している>

 中高の同級生だった堤義明氏(元西武鉄道グループオーナー)から、富良野プリンスホテルに併設したゴルフ場を閉鎖するので、その活用方法を相談されたんです。森にかえせよと提言したら受け入れてくれた。それと、環境教育も大きかった。環境教育推進法(03年成立)に関する東京のシンポジウムに何度も呼ばれました。科学者たちは理屈は話すけど具体的なものがなく、動こうとしない。なら、自分が一つの形を示してやろうと思ったんです。

 <環境教育では五感を使うことを打ち出した。「裸足の道」にはおがくずや小石、砂などが敷かれ、参加者は目隠しし、裸足で歩く。「地球の道」では、地球46億年の歴史を460メートルの散策路に再現した。ホモサピエンスの誕生はゴール手前2センチ(20万年前)だ>

 環境問題の根本を整理すると、水、酸素、土に戻る。それを演劇的手法で見せられないかと考えました。地球46億年の歴史というけど、ある種の感動を伴いながら、心に落ちる見せ方はどうしたらよいかなと。「裸足の道」でも、自分でやってみて、視覚をふさがれると、隠れた動物としての本能が呼び覚まされることがよく分かった。この感覚を中心に教育しようということがありました。

 みんなが知識だと思っているものを「情報」と言い換えれば、百次や千次情報を教わっている。本当は自ら体験した一次情報からいかなきゃだめなんです。危ないから川に入るなというのが今の世の中だけど、我々の子供時代は、川で流されたりおぼれかけ、流れを見ることを覚えた。あっぷあっぷした苦しさを体験した上でつかんだ情報だから強い。

 <開塾から4年。34ヘクタールの敷地に毎年約1万本の苗木を植えてきた。年間約3000人だった来塾者も今年は約6000人になった>

 人間は「幹を見て葉を見ず」だったと思うんです。光合成で酸素を出してくれるし、水もためてくれる。何年か前、森林がもたらすそうした利益を日本学術会議が計算したら、日本では年間76兆円という数字が出ています。ところが人間は古今東西、材木としての幹にばかり目がいっていた。

 この秋、スタッフの一人が、ナナカマドが実をつけましたと興奮して報告してきました。4年前に最初のエリアに植えた木が初めて種をつけた。ハルニレなんかは15年ぐらいかかって種をつける。すると天然更新が進み、ねずみ算的に増えていく。これが本当に僕の夢で、自然のお手伝いをしているに過ぎないんです。

 <4月に東京学芸大、続いて全国の教育大と提携、自然体験学習プログラムを始めた>

 いま、豊かな暮らしにどっぷり浸っちゃっているために、何が環境かということがなかなか分からない。これから教育者になる人たちに一番、環境のことを勉強してもらい、それを伝えてもらいたいと考えたんですね。

 学芸大の入学式で講演した時、「息を止めてみて」と言った。人間は呼吸して生きていますが、当たり前すぎて、息ができない苦しさを忘れています。でも、何人もの学生がやろうとしないので怒鳴ってしまいました。知識をくみ取ればいい、話だけ聞いていればいいという学び方に慣れきってるんですね。

 教師たちも、「管理責任」という言葉ができて、萎縮(いしゅく)している面があります。教師はもっと人間的に生徒と付き合わないとだめでしょう。僕の恩師を見ても、自分の欠陥を見せてくれる先生がよかった。極端な例だけど、先生だって人間なんだからストリップぐらい見ますよ。夜に飲むときは女の話もするしね。

==============

 聞き手・鴨志田公男/「時代を駆ける」は月~水曜日掲載です。



引用ですみません。「高槻自然塾」はこの言葉から発想しました。
「みんなが知識だと思っているものを「情報」と言い換えれば、百次や千次情報を教わっている。本当は自ら体験した一次情報からいかなきゃだめなんです。危ないから川に入るなというのが今の世の中だけど、我々の子供時代は、川で流されたりおぼれかけ、流れを見ることを覚えた。あっぷあっぷした苦しさを体験した上でつかんだ情報だから強い。」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高槻探訪クラブ

2009-10-29 22:58:31 | 高槻自然塾
今日、観光協会の会合で、「観光ボランティア」の育成の話が出ました。その中で柿原会長から意見を求められたので少しお話をしました。
高槻を市外から観光に来る人はまだまだ少ないのですが、高槻に住んでいてもっと高槻のことを知りたい人はいるのではないですか。例えば、仕事人間で大阪へ仕事で行っていたが気がついたら住んでいる高槻のことはほとんど何も知らなかった。そんな人向けに「年間プログラム」高槻探訪プログラムを展開するのです。取って置きの高槻のいいところをそのことを一番よく知っている人から教えてもらうプログラムを企画してはいかがでしょうか。例えば神峰山寺のことはもちろん近藤住職からお話をしていただきます。高槻の古代歴史は「森田克行」先生にお話していただくのです。高槻の名所を最適な講師にお話していただくのです。めったに聞けない機会を、高槻市観光協会がその場を提供するのです。そうすることによって、高槻を知り「高槻ファン」が増えていきます。そうすれば「高槻大好き」人間が増殖していき、「楽しい町高槻」が実現できます。そんな高槻の一流人を発掘していきましょう。そんなに難しく考えないで良いと思います。高槻の一流人にその人にぴったりの場所で高槻のいいところを教えていただくプログラムです。それも年間プログラムにして毎回集客する手間を省くのです。きっとファンクラブができると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わくわく探検隊「原公民館」での合宿が終わりました

2009-08-24 21:36:54 | 高槻自然塾
8月22日(土)23日(日)24日(月)二泊三日の原公民館での合宿が終わりました。今回は無事とはいきませんでした。一人けが人を出してしまいました。ひざを打って怪我をさせてしまいました。大変申し訳ありませんでした。一日目の秘密基地での芝刈り体験、飯ごう炊爨、肝試し、二日目の日曜朝市、二料山荘での食事とお風呂、三日目はそばの種まきと魚つかみと水遊びで過ごしました。どれも楽しくできました。

毎日の生活の中で、食事と入浴がこんなに大事なものとはこの合宿であらためてきずきました。夏の汗まみれのからだには入浴は欠かせません。今回一日目の入浴がなかったのでごめんなさい。二日目もあわただしい入浴でしたね。この次はもっと工夫をしてゆったりとやろうと思います。
秘密基地もみんなのアイデアで次の方向が見えてきました。これからいいものに仕上げていきましょう。川遊びは少し水量が少ない様ですが、今の時期は農業用水として多くの水が田んぼを流れてからまた川に戻ってきます。小さな魚が元気よく泳いでいました。生き物探しではみんな懸命に探してくれました。のんびりと原で川遊びができました。あっと言う間の二泊三日でした。次回はもっと楽しくするアイデアがいっぱい浮かんできました。次回も楽しみにしてください。
次回、「英語でキャンプ」では華麗な火の踊りが見られます。

小学校3年4年5年6年の50人ほどの集団に15人ほどのリーダーと地元の暖かいもてなしで素敵な合宿が体験できました。みなさんに感謝申し上げます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里山 --未来に残す風景

2009-07-24 19:56:31 | 高槻自然塾
今森光彦さんの本が高槻市の図書館の推薦図書として高槻市のメルマガに載っていました。今日のNHKのお昼の番組で「今森光彦」さんが出ておられました。大津市出身の今森さんが愛おしく里山を写真に収めておられます。

図書館さんはこのように書評されています。
「高槻にも、以前はカブトムシがたくさんいて、夜遅くに摂津峡や樫田、川久保に出向き、ごつごつした形のクヌギ(やまおやじ)の幹のまわりをのぞきこんだものでした。このようにホタルやカブトムシなどの動物やいろんな植物が生活している雑木林やその周辺の田畑のことを、今森光彦氏は「里山」と呼びました。」

おっとどっこい、今でも摂津峡や樫田、川久保、にはカブトムシはどっさりと生きています。高槻の里山は決して過去の話ではありません。是非訂正してほしいものです。むしろ、今森さんの写真に出てくるような場面は日常的に高槻の里山にも出現しています。いつか「高槻の里山写真展」を開いて今森さんに講評をお願いできたらいいと思います。里山は決して過去のものではありません。高槻市の半分は森ですのでいっぱいあります。図書館さんそんなことを知らせていただきたいと思います。
「高槻の里山写真展」を開いて、今森さんに来ていただいてお話をおききしたいですね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「わくわく探検隊」「高槻原自然塾」スタッフ募集

2009-06-08 10:06:41 | 高槻自然塾
6月14日から2009年の「わくわくファーム」田植えが始まります。「とかいなか原」の市民向け「田植え体験」が始まります。
そこで、今年は、スタッフの養成を本格的にやって見ようを思っています。大学生、高校生、一般市民の方で、この二つの事業を応援していただける人を募集いたします。

それと自然プログラムのアイデアを募集いたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする