ジャズストパンフレットの4ページ目に「高槻ジャズストリート、思い起こせば13年前」蓑輪裕之さんの文章が載っています。転載します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/fd/1df5a1c353817f5ddf8c11bb7ee7c6c5.jpg)
この写真は2010年です。
最初はたった二人の男の頭の中だけに、まるでファンタジーのように存在した「高槻ジャズストリート」でした。きっかけはニューヨークの街角で経験したストリートパフォーマンスの面白さを語り合ううちに、自然発生的に生まれました。思い起こせば13年前、お正月気分もまだ残る1月の夜でした。
セントラルパークで毎週末に開催されるジャズの無料コンサート。そしてそれに集う市民の姿。老若男女が散歩の途中で自然と音楽を楽しんでいる場に居合わせた感動と興奮を語り合ううちに、いつの間にか深夜の3時過ぎ。テーブルの上には3本目のワインボトルが空になろうとしていました。お互いに単純な二人の男の会話はニューヨークから高槻のまちへと飛びます。「この街でも同じようなことが出来たら、どんなに素晴らしいだろう」。いつの間にか二人の頭の中では、ニューヨークの街角の光景が高槻の街へとうつっていました。しこたま飲んだワインの酔いに朦朧となりながら交わした「やろう!」。この合言葉だけで無謀とも思える計画がスタートしました。当初は誰に話しても、無料の街角コンサートのイメージが伝わらなくて、それでもただ情熱だけで実現した第1回目の「高槻ジャズストリート」でした。そして、今年13回目を迎え、ボランティアスタッフたちのパワーによって、どんどん進化しています。こうして大きく成長を続ける「高槻ジャズストリート」を応援してくださる市民有志、ミュージシャン、ボランティアのみなさまに深く感謝申し上げる次第です。
5月3日4日の二日間、高槻は、ニューヨークの街角になれました。みんなが楽しそうだったので、高槻はいい街だと思いました。観客のみなさん、ミュージシャンのみなさん、ボランティアのみなさんありがとうございました。