修一のよもやまばなし

高槻ライオンズクラブの元会長で元335B6R1ZCP(2009ー2010)中川修一が毎日のできごとと思いを綴るブログ

川遊びは危険です

2010-05-18 23:19:56 | 高槻自然塾
川遊びは危険です。残念ながら安全な川遊びはありません。しかしこどもも生き物ですので本能的に危険を回避する能力はあります。その意味では大人の管理は必要です。川の深みをすべて安全なように加工するのはかなり無理があります。増水したときなどはおのずから川遊びはしません。芥川程度の川ならばおおむね安全と考えていいかと思いますが、基本は、自己責任で遊ばれるべきだと思います。子供が川遊びに夢中になる理由は「水」があるからです。魚や生き物いるのは第二第三の理由です。思い切り自由に遊ぶことが一番大事なことです。ただ、自然の川はそれなりに危険です。しかし、芥川は今のところ安全といえると思います。川は基本は水を海に流す機能を持っているのでその機能を生かすためにいわゆる安全を省みないところがあります。土木事業的に水を流すことが優先されています。一時間当たり50ミリの雨にどう対処するのかが最優先です。一時間当たり80ミリの雨には対処できるのでしょうか。芥川の流域面積は52平方キロメートルです。(高槻市の面積は104平方キロメートルで高槻市の面積の半分が芥川の流域面積)ここに一時間50ミリの雨が降ると一秒当たり722トンの水が流れます。日常の1000倍以上の水量です。つまり芥川は普段の1000倍程度の水量には耐えられる構造になっているはずです。(私は門外漢なのでくわしいことはよくしりませんが)芥川の北部の原盆地が江戸時代に洪水に見舞われた記録があります。ということは摂津峡の渓谷に流れ切れなかった水の量の雨が降ったという記録です。その意味では芥川もいつ氾濫してもおかしくない川だと思います。佐用町でのことや福知山の洪水は決して他山の石ではありません。古藤幸雄さんのお話にも、芥川の洪水の話はいつも出てきます。つまり、川つくりは、専門的な河川管理の技術を持った人の長期的な視野に立った作業なのです。情緒的に川で遊びたいとか自然観察をしたいとかのレベルでない、いわゆる生存権レベルの安全の考え方がいるのだと思います。川の安全を語るときは子供が遊んでいて安全というレベルではない安全が考えられていなければいけません。


生態系の回復等の課題は専門の知識が必要なので、専門家の方にリードしていただかなくてはいけません。

個人的には気の多い生活をしていますので、あちこちで時間をとられています。とはいっても自然について学習することは最優先課題でもあります。

硬い話題にお付き合いいただきました。今日に一曲は「川の流れのように」お楽しみください。


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