遼沢(ヨタク)の遼河(ヨハ)に陣を構える高句麗軍。
随軍10万を高句麗軍1万で迎え撃つ作戦を考えた、策士ヨンテジョ(大莫離支(テマンニジ))
三国流転 立志編 vol3 第6話 策士ヨン・テジョ
ヨン・テジョ大莫離支(テマンニジ)とウルチ・ムンドク大模達(テモダル)、カン・イシク大将軍が立てた作戦を遂行する。
ヨンス(早衣師範)は、大莫離支の策で、敵の矢を奪う作戦。
カン・イシク大将軍は、営州(ヨンジュ)に到着した随軍10万を遼沢(ヨタク)までおびき寄せる策を遂行。
遼沢(ヨタク)で迎え撃つ策をとる高句麗軍とヤンヨン王。
随のリャン漢王(ハンワン)は、功を焦るあまり、進軍につぐ進軍で、遼沢(ヨタク)までおびき出される。
☆大模達(テモダル):高句麗の最高武官
ヤンヨン王:営州(ヨンジュ)まで一気に進むのだ。
営州城近辺の平原。
☆営州(ヨンジュ):遼河西方 国境の要
☆遼沢(ヨテク) :遼河西方の湿地帯
☆遼河(ヨハ) :遼沢を流れる大河。冬は人の往来ができるほど、水面が凍り付く。
随軍の進軍。
リャン(漢王:ハンワン):厄介な軍師を持った。一日に3里しか進まぬとはじれったい。
部下:ご辛抱ください。この行軍の司令官は軍師ではなく漢王様なのです。
リャン:今日から10里ずつ進むぞ。
営州に送った偵察隊:昨夜、高句麗軍が遼河(ヨハ)を越えました。
リャン:遼沢(ヨテク)に達したのか?
部下:営州城(ヨンジュソン)が敵を阻止するはずです。
リャン:先に敵を倒されては我らが行く意味がない。ほかに情報は?
偵察隊:高句麗軍の前に黒装束の一行が遼河を越えました。
ワン軍師:黒装束の一行だと?何のことだ。規模はどのくらいだ。
偵察隊:数百名に上ります。
リャン:ならばたいしたことはない。取るに足らぬ。先を急ぐぞ。
ワン軍師:殿下お待ちください。先発隊にしては数が多すぎます。
リャン:私に意見するつもりか。敵を恐れているのか
ワン総菅。戦場に着くまで私の指示に従うのだ。
ワン軍師:殿下。焦りは禁物です。警戒を怠ってはいけません。
リャン:営州までは我らの領土だ。警戒などいらぬ。
昼夜を問わず進みあと2日で着くのだ。進軍の速度を上げよ。
ヤン・グワン(晋王:チンワン)の陣営。後方支援部隊。臣下のヤンソ右宰相。
グワン:酒はたっぷりと注ぐとうまそうにみえます。
空ではないか。私が注ぎましょう。
皇宮から離れているので気楽に飲める。実は酒が好きなのです。
だが王宮ではあまり飲まず我慢していました。
ヤンソ:晋王様は我慢強くて頭が下がります。いつも敬服していたのです。
今夜は私も酔いましょう。
グワン:そなたも酒が好きですな。酒を飲めぬ男は世の中を語れません。われわれは気があいます。
ヤンソ:私は宰相を仰せつかり、高地い位に就くことができました。ですが、地位は不要です。
自分を理解してくださる主人に出会い苦楽を共にする。そのことが何よりうれしいのです。
グワン:もし右僕謝(ウボギャ)がいなければ、今の私はなかった。
これまできちんと礼を言っていなかった。
これが私の気持ちです。(と言って手をついて礼を述べるのであった。)
ヤンソ:晋王(チンワン)様とのご縁が一生続くことです。
グワン:天か割れて地が海に変わろうとも私は約束を破りはしない。
真面目な話しをしても酔いが冷めるな。こちらへ来て飲みましょう。
遊女は来ていますか?
酒がまわり、遊女を前にして。
グワン:天高く上ることを誓う。天に上り詰めるのだ。
天を他の者に譲りはしないぞ。
高句麗軍は、営州まで10里の所に陣を張り、随軍を遼河におびき寄せる作戦をとる。
ヤンヨン王は、来た道を振り返り、弟(コゴンム)が兵を出していないかと期待してしまったと言う。
ウルチムンドク:この戦争で随を壊滅させ、我が国の秩序を取り戻すのです。
ヤンヨン王:よし、先鋒部隊を営州へ送れ。先鋒はカンイシク将軍だな。
オンダル将軍もマルガル軍を率いて同行します。
隋の営州城。
リャン漢王から、明日の朝、こちらへ入場すると知らせがありました。
ウイ・チュン営州城主:黒装束の一団について何か分かったか
部下:偵察隊が追跡していましたが見失いました。
早衣(チョイ)の待ち伏せ。
ワン軍師:険しい渓谷が続きます。用心いたしましょう。
部下:我が軍の土地ですぞ。
リャン王:こんな所に敵などおらぬ。年寄りは臆病だ。
早衣(チョイ)の夜襲に合い、うろたえるリャン王。
リャン王:敵が潜んでいたではないか。
ワン軍師:周辺を明るくし敵を一掃しましょう。
リャン王:何を言うか。明るくすればこちらが敵に狙われる
ワン軍師:それは違います。
これでは敵が見えません。
敵兵の数は多くないはず。
リャン王:ならぬ。敵の標的になるだけだ。
火を強めるな。
矢を放ち続けるのだ。
隊列を整えろ。弓兵は矢を放ち続けろ。
部下:先ほどの戦闘で矢を使い果たしました。
リャン王:臨喩関(イミュグアン)の兄上に協力してもらうのだ。
営州総菅は何をしていたのだ。
☆臨喩関(イミュグアン):万里の長城 東端の関所
営州(ヨンジュ)城前の高句麗の軍営。
随、営州城の部下:高句麗軍が軍営を構えました。
オンダル将軍:大将軍(テジャングン)、軍営は設置は完了したのに攻撃命令はまだですか。
もうすぐヤン・リャンの部隊が到着します。
カン・イシク:我が軍は城を攻撃しない。
本格的な戦闘は遼河で行うのだ。
敵を誘い出す。
日が暮れたら退却の準備だ。
戦いのたびに我が軍は後退し、敵を遼河までおびき寄せるのだ。
営州城主がリャン漢王を出迎えて挨拶。
城主:遠路、はるばるご苦労さまでした。この営州総菅が・・・
あれは先鋒部隊の軍営。本陣は遼沢です。
リャン王:高句麗の王は今どこにいる?
ここの道中、奇襲攻撃を受けた。警戒を怠ったな。
しかも敵を目前にして手をこまねいている。
まず、そなたが戦え。
ウイ・チュン(営州城主)とカン・イシク大将軍の一騎打ちの最中に。
リャン王:城門を開け全軍隊列を整えろ
カン・イシク:一騎打ちが終わる前に兵をだすとは。
勝負はお預けだ。また戦おう。
高句麗軍と靺鞨(マルガル)軍で遼沢(ヨタク)の遼河(ヨハ)まで、随軍10万を誘き出した。
随軍10万を高句麗軍1万で迎え撃つ作戦を考えた、策士ヨンテジョ(大莫離支(テマンニジ))
三国流転 立志編 vol3 第6話 策士ヨン・テジョ
ヨン・テジョ大莫離支(テマンニジ)とウルチ・ムンドク大模達(テモダル)、カン・イシク大将軍が立てた作戦を遂行する。
ヨンス(早衣師範)は、大莫離支の策で、敵の矢を奪う作戦。
カン・イシク大将軍は、営州(ヨンジュ)に到着した随軍10万を遼沢(ヨタク)までおびき寄せる策を遂行。
遼沢(ヨタク)で迎え撃つ策をとる高句麗軍とヤンヨン王。
随のリャン漢王(ハンワン)は、功を焦るあまり、進軍につぐ進軍で、遼沢(ヨタク)までおびき出される。
☆大模達(テモダル):高句麗の最高武官
ヤンヨン王:営州(ヨンジュ)まで一気に進むのだ。
営州城近辺の平原。
☆営州(ヨンジュ):遼河西方 国境の要
☆遼沢(ヨテク) :遼河西方の湿地帯
☆遼河(ヨハ) :遼沢を流れる大河。冬は人の往来ができるほど、水面が凍り付く。
随軍の進軍。
リャン(漢王:ハンワン):厄介な軍師を持った。一日に3里しか進まぬとはじれったい。
部下:ご辛抱ください。この行軍の司令官は軍師ではなく漢王様なのです。
リャン:今日から10里ずつ進むぞ。
営州に送った偵察隊:昨夜、高句麗軍が遼河(ヨハ)を越えました。
リャン:遼沢(ヨテク)に達したのか?
部下:営州城(ヨンジュソン)が敵を阻止するはずです。
リャン:先に敵を倒されては我らが行く意味がない。ほかに情報は?
偵察隊:高句麗軍の前に黒装束の一行が遼河を越えました。
ワン軍師:黒装束の一行だと?何のことだ。規模はどのくらいだ。
偵察隊:数百名に上ります。
リャン:ならばたいしたことはない。取るに足らぬ。先を急ぐぞ。
ワン軍師:殿下お待ちください。先発隊にしては数が多すぎます。
リャン:私に意見するつもりか。敵を恐れているのか
ワン総菅。戦場に着くまで私の指示に従うのだ。
ワン軍師:殿下。焦りは禁物です。警戒を怠ってはいけません。
リャン:営州までは我らの領土だ。警戒などいらぬ。
昼夜を問わず進みあと2日で着くのだ。進軍の速度を上げよ。
ヤン・グワン(晋王:チンワン)の陣営。後方支援部隊。臣下のヤンソ右宰相。
グワン:酒はたっぷりと注ぐとうまそうにみえます。
空ではないか。私が注ぎましょう。
皇宮から離れているので気楽に飲める。実は酒が好きなのです。
だが王宮ではあまり飲まず我慢していました。
ヤンソ:晋王様は我慢強くて頭が下がります。いつも敬服していたのです。
今夜は私も酔いましょう。
グワン:そなたも酒が好きですな。酒を飲めぬ男は世の中を語れません。われわれは気があいます。
ヤンソ:私は宰相を仰せつかり、高地い位に就くことができました。ですが、地位は不要です。
自分を理解してくださる主人に出会い苦楽を共にする。そのことが何よりうれしいのです。
グワン:もし右僕謝(ウボギャ)がいなければ、今の私はなかった。
これまできちんと礼を言っていなかった。
これが私の気持ちです。(と言って手をついて礼を述べるのであった。)
ヤンソ:晋王(チンワン)様とのご縁が一生続くことです。
グワン:天か割れて地が海に変わろうとも私は約束を破りはしない。
真面目な話しをしても酔いが冷めるな。こちらへ来て飲みましょう。
遊女は来ていますか?
酒がまわり、遊女を前にして。
グワン:天高く上ることを誓う。天に上り詰めるのだ。
天を他の者に譲りはしないぞ。
高句麗軍は、営州まで10里の所に陣を張り、随軍を遼河におびき寄せる作戦をとる。
ヤンヨン王は、来た道を振り返り、弟(コゴンム)が兵を出していないかと期待してしまったと言う。
ウルチムンドク:この戦争で随を壊滅させ、我が国の秩序を取り戻すのです。
ヤンヨン王:よし、先鋒部隊を営州へ送れ。先鋒はカンイシク将軍だな。
オンダル将軍もマルガル軍を率いて同行します。
隋の営州城。
リャン漢王から、明日の朝、こちらへ入場すると知らせがありました。
ウイ・チュン営州城主:黒装束の一団について何か分かったか
部下:偵察隊が追跡していましたが見失いました。
早衣(チョイ)の待ち伏せ。
ワン軍師:険しい渓谷が続きます。用心いたしましょう。
部下:我が軍の土地ですぞ。
リャン王:こんな所に敵などおらぬ。年寄りは臆病だ。
早衣(チョイ)の夜襲に合い、うろたえるリャン王。
リャン王:敵が潜んでいたではないか。
ワン軍師:周辺を明るくし敵を一掃しましょう。
リャン王:何を言うか。明るくすればこちらが敵に狙われる
ワン軍師:それは違います。
これでは敵が見えません。
敵兵の数は多くないはず。
リャン王:ならぬ。敵の標的になるだけだ。
火を強めるな。
矢を放ち続けるのだ。
隊列を整えろ。弓兵は矢を放ち続けろ。
部下:先ほどの戦闘で矢を使い果たしました。
リャン王:臨喩関(イミュグアン)の兄上に協力してもらうのだ。
営州総菅は何をしていたのだ。
☆臨喩関(イミュグアン):万里の長城 東端の関所
営州(ヨンジュ)城前の高句麗の軍営。
随、営州城の部下:高句麗軍が軍営を構えました。
オンダル将軍:大将軍(テジャングン)、軍営は設置は完了したのに攻撃命令はまだですか。
もうすぐヤン・リャンの部隊が到着します。
カン・イシク:我が軍は城を攻撃しない。
本格的な戦闘は遼河で行うのだ。
敵を誘い出す。
日が暮れたら退却の準備だ。
戦いのたびに我が軍は後退し、敵を遼河までおびき寄せるのだ。
営州城主がリャン漢王を出迎えて挨拶。
城主:遠路、はるばるご苦労さまでした。この営州総菅が・・・
あれは先鋒部隊の軍営。本陣は遼沢です。
リャン王:高句麗の王は今どこにいる?
ここの道中、奇襲攻撃を受けた。警戒を怠ったな。
しかも敵を目前にして手をこまねいている。
まず、そなたが戦え。
ウイ・チュン(営州城主)とカン・イシク大将軍の一騎打ちの最中に。
リャン王:城門を開け全軍隊列を整えろ
カン・イシク:一騎打ちが終わる前に兵をだすとは。
勝負はお預けだ。また戦おう。
高句麗軍と靺鞨(マルガル)軍で遼沢(ヨタク)の遼河(ヨハ)まで、随軍10万を誘き出した。