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気ままに

大船での気ままな生活日誌

バーンズ財団美術館

2012-12-01 09:08:39 | Weblog
ボルチモアで二つの美術館を見学して、お昼はシーサイドでおいしいカニ料理を頂く。そしてバスは、一路、夕陽を背にフィラデルフィアへ。そして、翌朝は、今回の旅行の目玉のひとつ、今春、移転が完了し、再開したバーンズ財団美術館を午前中いっぱい見学。

アルバート・C.バーンズのフランス近代絵画の圧倒的なコレクションである。聞いて驚くなかれ、ルノアール181点、セザンヌ69点、マティス60点、ピカソ46点、スーティン21点、ルソー18点、モディリアニ16点、ドガ11点、ゴッホ7点、スーラ6点、マネ4点、クロード・モネ4点。

それらが、どどーーんと、惜しげもなく部屋という部屋の壁一面に飾られているのだから、あまりの贅沢さに、おおっと、のけぞってしまうほど。だって、ルノアールの放漫な裸の女がいたるところで顔、というかおっぱいを(笑)出してくるんだから。セザンヌだって、マチスだって、何十点ものの絵がさりげなくあちこちに置かれている。そのいくつかが来日するだけでも、きっと、大騒ぎになると思う。

ついでながら、1994年に上野の国立西洋美術館でバーンズ・コレクション展が開催されたそうだ。ぼくはその頃は仕事人間だったから、全く知らなかったけど、100万人を超える入場者があり、これは西美、歴代3位の記録だそうだ。因みに1位が、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展、2位がオルセー美術館展だそうだ。

さて、これら絵画の展示方法が面白い。通常ならば、画家別とか、創作年代順とか、絵画と工芸品や彫刻とは別けてとかだが、それらを無視している。すなわち、、一つひとつの作品の大きさとか、モチーフとかを考えて、バランスよく、壁面に展示しているのだ。壁面がキャンパスといった感じ。この妙を鑑賞して欲しい、ということだろう。バーンズ氏のこの方式は、移転後も大筋、維持されているとのことだ。

で、一つひとつの絵より、つい、この壁面キャンパスを観ることに主眼がおかれてしまった。すばらしいアンサンブル展示であり、記録に残しておきたかったが、撮影禁止であり、とても残念であった。でも、昨日、偶然、図書館で、バーンズコレクションの画集をみつけた。移転前の写真だが、それらを紹介したい。一目瞭然です。







バランスのよく配置されているのが、よくわかるでしょ。ここにはないけど、右端と左端のルノアールの裸の女が座っている絵画の下に本物の古い椅子がそれぞれの下に置かれていたり、ユーモアもある人だ。

以下、代表的な絵画。これも絵ハガキや前述の画集から。

バーンズがはじめて買った絵。ゴッホの郵便配達ルーラン


セザンヌも当初から買いあつめた。カード遊びをする男たち。そして静物画。




マチスも気に入っていて、美術館をつくるとき、”ダンス”の壁画も描いてもらっている。新バーンズにももちろんある。


ダンスを描くマチス


マチスの生きる喜び


スーチンも好んだ。菓子屋の主人


ピカソのアルルカン


ルソーの虎の攻撃を受ける狩


スラーのポーズする女たち


モジリアニの赤いアホガニーの裸婦


そしてルノアールがいっぱい

画家の家族


裸婦




講談社の画集


天気のいい日だったバーンズ財団美術館。素晴らしい美術館だった。サンクス、バーンズ。

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