気ままに

大船での気ままな生活日誌

海老蔵の助六由縁江戸桜

2017-03-26 07:07:14 | Weblog

おはようございます。

先日、歌舞伎座の三月大歌舞伎の夜の部を見に行ってきた。海老蔵の”助六由縁江戸桜”が上演されていたから。歌舞伎十八番の1つで、通称”助六”と呼ばれている名演目だが、実はまだ一度もみていなかった。浮世絵の画題として良く出て来るし、えど博の常設展では”助六”がいつも”上演”されている。最近では、リニューアルした、たばこと塩の博物館で助六の一場面を見ている。海老蔵の父親、十二世團十郎の助六が遊女から煙管をプレゼントされ、もちきれないほどの煙管を手にもち、”煙管の雨が降るようだ”と色男振りを敵役(髭の意休)に自慢する場面。たばこ博物館だからね(笑)。まず、團十郎の、その場面から。今回の筋書、終盤に行ったので、てっきり舞台写真が入っているものとばかり思っていたが、そうではなかったので海老蔵版はおみせできない。



曽我五郎は、花川戸の助六という侠客となって、吉原に出入りして、喧嘩をふっかけている、それは、相手に刀を抜かせ、源氏の宝刀友切丸(ともきりまる)を探し出すためなのだ。三浦屋の傾城揚巻と恋仲になった助六は、吉原で豪遊する白髭の意休(いきゅう)という老人が、この刀を持っていることを知り、奪い返すという物語。

幕が開くと、裃姿の口上(右團次)により、作品の由来等が披露される。正徳3年に、二世團十郎の助六で初演、助六の鉢巻の色が”江戸紫”と呼ばれた最初である、出端(では)で演奏される河東節は、魚河岸の旦那衆の芸で、今も助六上演では、魚河岸会から何人かが舞台に上がる、とくに今年は河東節開曲300年の節目の年でござりまする。

そして、場面は、吉原仲之町、三浦屋の格子先。多くの遊女たちが満開の夜桜を眺めている。そこへ、禿や遣手、若い者を引き連れた揚巻(雀右衛門)がほろ酔い加減でやってくる。花魁道中だ。舞台が華やかな衣装の花魁、遊女たちで”満開”になる。これだけで余は満足じゃ(汗)という、うっとりするような光景である。写真が欲しいところ。

紫の鉢巻をして、蛇の目傘を差した、海老蔵の助六が登場すると、観覧席がどっと湧く。待ちかねた花魁、遊女たちが次々と吸いつけ煙草を差出し、冒頭のシーンとなる。髭の意休(左團次)は悔しがる。

このあと、白酒売新兵衛(菊五郎)実は曽我十郎が現れ、喧嘩ばかりしている助六を諌めにくるのだが、刀狩りの訳を聞き、ナットク。終盤に母の曽我満江(秀太郎)が現れ、事情を知り、怪我あやまちがないようにとお守り代わりに紙衣を五郎に与える。そのあと、意休が出てきてひともんちゃく。ようやく、刀をぬき、それが宝刀友切丸と知る。助六は意休を追って,店に入ろうとする。揚巻にここでは、一目につくと制せられ、助六は帰り道に待ち伏せようと花道を駆けるのだった。

華やかで、素晴らしい舞台でした。さすが海老蔵の助六。最高!

さて、はじめて、舞台写真を二枚ほど買いましたのでご披露いたしまする。

海老蔵の助六

助六(海老蔵) 曽我満江(秀太郎) 揚巻(雀右衛門)

それでは、みなさん、雨も降り、寒い一日となりそうですが、助六や揚巻になったつもりで、今日も一日、お元気で!

 

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