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気ままに

大船での気ままな生活日誌

ふたつのピカソ展 上野と渋谷で

2013-08-05 13:18:22 | Weblog
今、上野と渋谷で、ふたつのピカソ展が開催されている。いずれも、ピカソの版画作品展である。

国立西洋美術館では、”ピカソが描いた動物たち/ビュフォン『博物誌』にもとづく挿絵本より”で、動物がモチーフの版画展。一方、パルコミュージアムでは”没後40年記念/ピカソ愛と芸術の版画展”で、ホモ・サピエンスの主としてメス(笑)がモチーフの版画展。どちらも、ピカソのこんな一面、あんな一面が知られる、楽しい展覧会であった。

まず、夏休みで小学生が多い、西美の方から。(18世紀の博物学者)ビュフォンの『博物誌』は、20世紀に入っても大変な人気であったが、パリの画商ヴォラールは、それをベースに、人気の画家ピカソの挿絵入りで、新たな本を出版しようと考えた。もともと動物好きであったピカソは、二つ返事で(これはぼくの脚色)引き受け、動物、鳥、昆虫などを30点あまりの版画を制作した。それが、ここに全部、展示されている。

一般書なので、あまり細部にはこだわらないで、動物たちの生き生きした姿を描くことに主眼をおいている。だから、蜘蛛は8本の脚をもつが、めんどうなので6本で済ませている(爆)。でも、キュビスム手法で、何がなんだか分からないという風には描いていない。ちゃんと、牛とか鶏とか、はっきり分かる。

写真撮影可能だったので、いくつか紹介しますね。




闘牛の牛(博物誌にはふさわしくないが、ピカソの気分で入れる)


犬と猫




雄鶏と雌鶏




ダチョウと鷹




蝶とトンボ




6本脚の蜘蛛


小学生が多い会場


ビュフォン『博物誌』も東博から借りて、展示されている。


そして、渋谷のホモ・サピエンス展への橋渡しとしてお猿さん(爆)


渋谷パルコでは、ピカソが愛した数々の女性たちを巡る”ピカソ愛と芸術の版画展”。女性たちの肖像画、男女をテーマを中心に、60点ほどの作品が並ぶ。

女の顔


読書するジャックリーヌ。ピカソの最後を看取った夫人。


牧神の顔


女のベールをとる男




ピカソが生涯に手掛けた版画は2,000点以上とのこと。そのお蔭で、こうして手軽に天才ピカソに出会えるのはありがたいことです。
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