こんにちわ。昨日、文化の日、東御苑内の皇居・三の丸尚蔵館がいよいよオープンしました。わたくしメ、初日に参上いたしました(笑)。
三の丸尚蔵館は、これを機に所属が宮内庁から独立行政法人の国立文化財機構(東博、京博なども)に移り、館名も頭に皇居を付け加えた。それに伴い、以前、無料だった入館料も一般1000円となっていた。しかし、70歳以上は無料で、これはありがたい。。
旧・三の丸尚蔵館の横の空き地に新館が建てられ、それが完成し、今回のオープン記念展となった。現在、旧館が取り壊され、跡地にもう一棟を建築中である。それが出来上がるのが、2026年(令和8年)で、そこで全面的に再開館する予定になっている。
皇居三の丸尚蔵館の新館。手前の緑の塀は、旧館跡地でさらに建築の予定。
新館オープン記念展覧会は”皇室のみやび/受け継ぐ美”。
展示品は予想通り、三の丸の至宝が出そろった。いずれも国宝で、伊藤若冲の《動植綵絵》、高階隆兼の《春日権現験記絵》、《蒙古襲来絵詞》、そして小野道風の《屏風土代》の4点。
ただ、ぼくの予想では動植綵絵の全30幅そろいの展示と春日権現験記絵の全巻展示だったが、その夢はかなわなかった。動植綵絵はI期の前後期で8幅、春日権現験記絵は巻十二(前期)と巻十九(後期)だけとのこと。しかし、うれしいことに、東博並に写真撮影が可能になった。今後も是非、続けてほしい。では、国宝4点、一気に公開します。
伊藤若冲《動植綵絵》江戸時代(18世紀)30幅のうち4幅
さすが大人気(笑)。3時間待ちの都美の若冲展を思い出す。
菊花流水図
南天雄鶏図
老松白鳳図
秋塘群雀図
ぼくも前列でじっくり見させてもらった。
つづいて、国宝絵巻を二つ。
国宝《春日権現験記絵》高階隆兼 鎌倉時代 延慶2年(1309)頃 前期は巻十二、後期は巻十九 藤原氏一門の繁栄を祈願するために春日明神から受けた加護と霊験を綴った絵巻物。大和絵で描かれた社寺縁起絵巻の代表作と評価が高い。
春日権現験記絵を収めていた入れ物《藤折枝蒔絵箱》
国宝《蒙古襲来絵詞》後巻 鎌倉時代(13世紀)前後期で場面替 文永11年(1274)と弘安4年(1284)の2度にわたる元寇の後者の戦に出陣した肥後国御家人・竹崎季長を中心に展開する絵巻。出陣の様子とモンゴルとの海上戦が描かれる。
この絵に描かれている防塁(石垣)は福岡市に残っている。見学したことがある。
海上戦へ向かう。
国宝《屏風土代》小野道風 平安時代 延長6年(928)三蹟の一人、小野道風が35歳のときの書。後醍醐天皇の勅命で新調された。屏風の色紙形に書く漢詩の下書き(土代)。随所に書き入れや訂正がみられる。
隣りの部屋では天皇陛下ご夫妻の関連の展示。この会場は写真撮影禁止ということだったので、ここでは触れない(笑)。ご成婚、ご即位のときの華やかな衣装などが見られる。
第I期の後期は11月28日に始まる。動植綵絵の新たな4幅、春日権現験記絵は巻19で雪景色の場面が見られそうだ。東御苑の紅葉もきれいな頃、また訪ねたい。
このあと東御苑を歩いたが、ツワブキが咲き始めていた。冬桜、十月桜も。
茶畑も花がちらほら。
冬桜
十月桜
ゴンズイの実
欅も色づき始めた。
お堀端のラクウショウも色づく。
銀杏はもうこんなに。
このイチョウ並木に誘われて、静嘉堂美術館@丸の内まで来てしまった。ここでまた目の保養。(つづく)
では、よい午後を。
今年、友人が来てくれたので来年は行こうかと。
皇居の中に入りたいのですが、ここも良さそうです。
篤姫が植えて大事にしていた、枇杷葉があるとか。
皇居は外からだけで、楠木正成や桜田門外には行きました。
側の飲食店も、安くて美味しかった。
この時期の鎌倉も散策したい。
案内に心が躍ります。
資料は買わなくても充分な内容です。
何時も、有難うございます。
伊藤若冲も大好きで国立博物館にも見に行きました。
今はまだ行かれないですが四季折々楽しめるのでぜひ又行きたいと思います
茶色い建物は帝劇ビルでしょうか?
東御苑にも枇杷の木はありますが、吹上御苑の方かもしれませんね、だと入苑できません。
来年が楽しみですね。東御苑はぜひ。また尚蔵館もどうぞ。
楽しんでいただき、うれしく思います。アナザンさんの連載も楽しみです。
若冲展も行かれたとのこと、すごい混みようでしたね。3時間待ちも平気だった、あの頃がなつかしいです(笑)。
>茶色い建物は帝劇ビルでしょうか?
力丸ママさんの見慣れたビルでしょうから、間違いないと思います。
最寄り駅が大手町や上野まで直で行ってくれるので朝のんびり座って参戦です。9時前に大手町につき、信号1つ渡れば入口なので(笑)すでに並んでましたが、オープン、南天に向かい写真撮りました。まあ急がなくても10時前で十分撮れましたね。展示数が少ないのが残念ですが、まあ何期かに分れて課金ですかね(笑)
次回は(後期)平日の午後、母親を連れて来ようかと思ってます。入口にあった「皇室と石川」のリーフレット取りましたか?数少なくなってましたが、いとこと母にお土産として取ってきました(笑)
若冲展は見事でしたね、都美の。懐かしいですね。
今は、というか今後は日時指定が当たり前になってくるのであのような混雑はないでしょうね。
私が並んでいたら、当日券ないのか?と詰め寄ってる方いましたよ。新聞、テレビ等でオープンをやっていたようですね。
これから用事があるので、すでに帰宅。ほんとに三の丸だけです。(残念)
展示品数は少ないですが、いずれも国宝、写真撮影も可能ということで、十分、楽しまれたようですね。
”皇室と石川”のリーフレットには気づきませんでした。石川美術館での展覧会のことでしょうか。それなら知っています。近ければ行ってみたいですね。
次回は、お母さんもきっと、喜ぶと思いますよ。
ありがとうございました。