気ままに

大船での気ままな生活日誌

THE 新版画/版元・渡邊庄三郎の挑戦(3)

2022-10-27 09:19:37 | Weblog

おはようごさいます。

茅ヶ崎美術館で開催されている”THE 新版画/版元・渡邊庄三郎の挑戦”の紹介、第二弾でござりまする。

ぼくは新版画が好きで、巴水、紫峰、吉田博の風景画はもちろん、深水、五葉、小早川清らの美人画のどちらも良い。家内も新版画を好み、とくに巴水のファンだ。昨日、ぼくは二度目になるが、一緒に出掛けた。

茅ヶ崎美術館は高砂緑地内にあり、松嶺庵という茶室もあり、その庭園は梅園になっている。そこも寄ったが、茶室脇に珍しい黄色のホトトギスが咲いているのを見つけた。

高砂緑地入り口と美術館のポスター。

松嶺庵入り口

黄色いホトトギス

新版画は、風景画、美人画のほかに、役者絵や花鳥画もすばらしく、今回はその紹介となりまする。

本展は、次のような章立てになっている。今回は4,5章の作品をご覧いただきます。

1章 新版画の誕生
2章 多彩な美人画の世界
3章 新たな風景画の出現
4章 モダン役者絵
5章 花鳥新版画の魅力

4章 モダン役者絵

名取春仙 五代目中村歌右衛門の淀君

名取春仙 大河内伝次郎 丹下左膳

巴水 中村歌右衛門 雪姫 珍しい巴水の役者絵

深水 屋上の狂人

山村耕花 七代目松本幸四郎の関守関兵衛

上野(鳥居)忠雅 隈取十八番 梅王の筋隈

5章 花鳥新版画の魅力 

2018年に茅ヶ崎美術館でたぶん日本初の大々的な小原古邨展が開催され、さらに原宿の太田記念美術館でも後追いし、小原古邨ブームとなった。このときは写真撮影が可能だったので、ここでは、そのときの写真を載せている。

小原古邨(祥邨)金魚鉢に猫

四十雀と山葡萄

孔雀

月に木菟 

小原古邨の作品中で好きな一つは”大鷹と温め鳥”。本展には展示されなかったが、寒くなってきたので載せておこう(笑)。

冬の季語にもなっている”温め鳥(ぬくめどり)”とは、鷹などの猛禽類が小鳥を捕え、カイロのように寒い一晩足を温めること。またはその小鳥を言います。翌朝、鷹は小鳥を逃し、温めてくれた小鳥の恩に報いるため、小鳥が去った方向にはその日一日、狩りに行かないそうです。鷹匠などの伝わる伝承、とのこと。

声立てぬ別れやあはれ暖鳥(子規) 
一夜妻ならであはれや暖鳥(子規)

とても素晴らしい展覧会でした。(完)

帰りは茅ヶ崎駅前のインドカレー屋さんでランチ。ナンがなんともいえずおいしい。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で。

今朝の富士山。少し化粧がうすくなったかな。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見つめられて (アナザン・スター)
2022-10-27 10:07:00
こんにちは。

富士山も、余りの美しさに皆に注目され、見つめられて恥ずかしかったのね。
薄化粧も似合いますわねぇ。

猫が、金魚を狙っての構図、生きているようです。
額縁の中や、襖・掛け軸からも、魂が抜けだしてくるのかもしれないですね。

心魅了されました。
お連れ下さって感謝です。
アナザン・スターさま (marbo)
2022-10-27 22:19:24
みなさんの熱視線で雪が解けてきたのでしょうか。でも、これで写真の富士山が絵のようになりました。えっ?

>猫が、金魚を狙っての構図、生きているようです。額縁の中や、襖・掛け軸からも、魂が抜けだしてくるのかもしれないですね。

たしかに、魂のこもった絵は画面から抜け出してきますね。古典落語にもありましたね。”抜け雀”でしたっけ。

ありがとうございました。

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