秋場所11日目に両国の国技館に行った。この日、稀勢の里と豪栄道戦が組まれ、ぼくはうきうきしていた。もう、絶対、稀勢が勝って、逆転Vへののろしをあげるものとばかり思っていたから。それでも、ぼくは念のため、国技館に入る前にお相撲と縁の深い回向院に行って、必勝祈願をしてきたし、境内にある塩地蔵さまにもお願いしてきた。塩はおすもうに縁があることだし。それに、鼠小僧次郎吉にもお参りしようとしたが、研修中の観光バスのガイドさんらしき美女軍団が囲っていて、近づくことができなかった。今、考えると、これが稀勢、逆転負けの一因だったかも知れないと思った。鼠小僧を怒らしてしまったのかも。
回向院も彼岸花があちこちで咲いていた。

そういえば、黄金色の彼岸花はあったが、白星につながる白彼岸花がなかった。金星は関係ないのだ。

力塚も、今、考えれば、お賽銭をあげていなかった。

猫もしらんぷりしていたし。それに白より黒が多い毛色だったし

塩地蔵さまも勘違いして、敵に塩をおくってしまったのかも。

美女軍団に囲まれる鼠小僧。この美女軍団は、そのあと春日野部屋の前でも遭遇する。観光名所を歩いて、勉強しているのだ。

そのあと、ぼくは相撲部屋の見学に廻った。
春日野部屋。ここで前述の美女軍団に出会ったのだ。

井筒部屋

出羽の海部屋

陸奥部屋

時津風部屋 双葉山相撲道場の看板も。

考えてみれば、この相撲部屋巡りも稀勢の黒星につながったのではないかと後悔している。稀勢の里は田子の浦部屋で二所一門に対し、豪栄道の境川部屋は出羽一門。今回、訪ねた相撲部屋は出羽一門がふたつ(出羽の海部屋、春日野部屋)あるのに対し、二所一門はゼロ!ぼくは、なんと、豪栄道を後押ししていたのだ。
さらに致命的なのは、赤穂浪士の討ち入り関係の史蹟を巡っていたこと。もう、今場所の負けは覚悟していて、来場所の討ち入りで本懐を遂げるということなのだ。
吉良邸

両国橋脇の大高源吾の句碑

日の恩や たちまち砕く 厚氷(あつごおり)
赤穂浪士の大高源吾の作。粘り強く温めてくれる日の光で、時がくれば、厚い氷も、たちまち、溶けるように、我々も、本懐をとげ、積年の恨み、悲しみを晴らすことができましたの意か。討ち入りの際、むしろ手助けをしよとしてくれた吉良邸の隣家の殿さまにおくった句のようです。先月、歌舞伎”松浦の太鼓”を観たばかり。お殿さまが染五郎で大高源吾は中村歌昇だった。

この句を稀勢関にもおくりたい。必ずや厚い氷も砕かれるでしょう。
さて、午後からは。また彼岸花巡りへ。