気ままに

大船での気ままな生活日誌

安野光雅が描いた御所の花展

2013-09-09 06:57:46 | Weblog
壺中居で、小林秀雄・青山二郎/二人の”目の眼”展を観た日に、目の前の日本橋高島屋で開催されていた”安野光雅が描いた御所の花展”を覗いてきた。女性客が9割ほどで、気恥ずかしいくらいだった(笑)。ちらしをみると、なんと、今日、9月9日が最終日。会期内に記録を残しておこうと、書き始めている。

皇居の東御苑にはよく行くが、もちろん、”御所”には入ったことがない。両陛下のお住まいの庭園の四季折々の100種類もの草花が描かれている。まるで、お花畑に入ったよう。身近な花が多いのもうれしい。もともとやさしい花が安野光雅タッチで、ますます、おだやかになっている。

ぼくの好きな山百合と、東御苑の雑木林に咲く、金蘭、銀蘭をみつけられなかったのが、ちょっと残念。絵の下の安野さんのコメントも楽しい。以下、ちらしに載った写真だけでも紹介したいと思います。











レスリング決まりましたね。よかった、よかった。トルコも喜んでいることでしょう。

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八千草薫さんと蝶々夫人

2013-09-09 06:29:46 | Weblog
早朝の2020年東京五輪開催決定という記念すべき日の午後、近くの鎌倉芸術館で、素晴らしい映画とトークショーがあった。八千草薫さん主演の、日伊合作のオペラ映画”蝶々夫人”(1955年)の上映と、そのあと、八千草さんが、この映画の裏話を話して下さったのだ。対談相手はオペラソムリエとしても名高い朝岡聡さん。

この映画は、ちょうど宮本武蔵のお通さん役をやっているときに、話しがあって、撮影が終了すると同時にローマに向かったそうだ。当時、”蝶々夫人”はイタリアでも人気のオペラなのだが、日本人からみると、蝶々さんのイメージや舞台装置がちょっとおかしいので、日本人キャストとスタッフを入れて、川喜多長政さんが要望してイタリアと共同で制作したとのこと。

でも、ローマオペラ座交響楽団の演奏で、イタリアの一流オペラ歌手が歌う。だから、本格的なオペラを観ているよう。そんなわけで、八千草さんは口ぱく。でも、只の口ぱくではなく、演技するときは実際、声を出して、イタリア語で歌っているそうだ。そうしないと不自然になるみたい。

若い時にこういう冒険的な仕事ができて、良かったと八千草さん。今度はネ、はじめて年上の役をやりますから、観てくださいねと。90歳過ぎてから詩集を出し、101歳で天国に行かれた柴田トヨさんを演じた”くじけないで”。11月16日封切りとのこと、是非、観てみよう。

映画の内容はご存じのように、アメリカの海軍士官ピーカートンと恋に落ち、夫婦生活をおくり、子供までつくるが、一時帰国する。なかなか戻らなかったが、ある晴れた日に帰ってくるが、なんと奥さんを連れてくる。これをみて蝶々さんは哀しい最後を遂げる。朝岡さんも、いろいろな”蝶々夫人”をオペラで観ているが、この映画が一番、イメージに合う、蝶々さんだと言っていた。さすが、八千草薫さん。

会場にいろいろ関連の資料がありました。

1956年ニューヨークでの公開時のポスター


1968年2月リバイバル公開時のポスター


八千草薫さんを紹介するイタリアの雑誌記事や映画出演のためローマに到着した宝塚スター(芸妓さん役)を伝えるイタリアの新聞記事


写真類




くじけないで
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