鎌倉芸術館で、三国連太郎さんのトークが終わり、彼主演の映画”利休”を見始めたとき、突然、グラリときた。それもしばらく続く。映画も切れ、揺れはさらに続く。最近には経験したことのない強い揺れだった。係員の誘導で、建物の外の広場に出ても、ときどき揺れ、皆、不安気な表情だ。15分くらいたっても、揺れはつづき、停電となり、映画は後日上映ということになり、解散した。となりのスーパーもブックオッフも、皆、お客は外に誘導され、店内は暗くなっていた。
マンションに戻ると、エレベーターは使えない、部屋の中は、泥棒が入ったように乱雑に物が転がっていた。5時になっても電気はつかず、水道は使えずで、今晩、食べるものがない、とワイフが言うので、大船駅まで買いだしに行った。仲通りなら、開いている店もあるだろうと思ったからだ。大船駅は、全線がストップして、たくさんの帰宅客が通路の端や階段に座っていた。仲通りも、停電なので、レジを使う店はすべて閉じてしまっていた。でも、お惣菜屋さんで、1,2軒開いてるところがあり、そこで、いくつか買うことができた。
一本のローソクがこんなに役に立ってくれるとは思わなかった。9時前まで、電気がつかなかったので、ローソクの灯りで食事をした。テレビもつかないので、電池入りのラジオで大地震のニュースを聞いていた。東北地方の被害の惨状が次々と伝えられてくる。妹、おい、めい家族が宮城にいるので、メールをするが、なかなか通じない。やっと、通じたが、返事がこない(寝る前にやっと、無事だという返事がきた)。
今朝の新聞に”東日本大震災”の大見出しが。まだまだ、被害が拡大するようで、心配だ。福島原発も気になる。しばらくテレビで様子をみていよう。3月10日の”東京大空襲”66年後の翌日、東日本は大地震に見舞われてしまった。最小限の被害でくいとめられるよう祈念したい。