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気ままに

大船での気ままな生活日誌

お江の方(崇源院)の霊廟は建長寺にあった

2011-01-17 19:02:20 | Weblog

お江(ごう)の方(崇源院)の霊廟は、芝の増上寺に建立されたが、夫の二代将軍、秀忠が亡くなり、新たな霊廟がつくられたときに解体され、鎌倉の建長寺の仏殿となって今に残っている、と前回、書いた。今日、早速、行って、確認してきた(大汗)。建長寺は何度も行っているのに、まったく気付かなかった(汗)。仏殿の前の案内板に、その事情もちゃんと記されていた。国の重要文化財になっている。仏殿前の柏槇(びゃくしん)は建長寺創建以来のもので、757年の歳月を重ねている。仏殿同様、風格のある巨樹だった。

 

 

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江/姫たちの戦国

2011-01-17 09:52:02 | Weblog

NHK大河ドラマ特別展”江/姫たちの戦国”が、両国の江戸東京博物館で開催されている。お相撲をみに行った時、覗いてきた。”江(ごう)”については、ぼくもこのドラマが始まるまでは、ほとんど知らなかった。お母さんの、お市の方や、お姉さんの茶々は、いろいろなドラマに出てくるので、誰もが知っているが、三女、江の姿は出てきたとしてもあまり記憶に残っていない。今回は、その江が主役のドラマということで、楽しみにしていて、昨日も、父、浅井長政を切腹においやった信長とのはじめての対面場面など、興味深くみた。

”伯父に、信長、義兄に秀吉、そして義父は家康・・・戦国のスーパーセレブ・江”というキャッチコピーがちらしに踊っている。さらに、付け加えれば、子供に三代将軍、家光、そして千姫、皇后になる和子もいるのだからすごいものだ。しかし、江(のちに崇源院)自身の資料や遺品は少ない。ほとんどないと言っていい。だからこの展覧会の企画を担当された方は、苦労されたと思う。結局、”江を取り巻く人々展”になった。それはそれで、戦国の動乱期から江戸時代までの様々な景色を眺められるので、楽しい展覧会に仕上がっていると思う。

展示室に入ると、”特別展示品”として、いきなり、江自筆の、姉(常高院)宛ての手紙が現れる。これと後期展示になる、もう一通の手紙だけが、江が後世に残した遺品である。天皇家に嫁入りした五女・和子のことや、江戸の様子を書き、中風気味の姉の体調を気遣っている内容である。

江関連のものとして、もうひとつ、位牌を納める厨子”崇源院宮殿(すうげんいん・くうでん)”が、出口近くに展示されている。これは、どうも江が自身で育てた子、忠長がつくったものらしい。春日局に育てられた嫡男・家光との権力争いに敗れ、駿府の忠長が家康に無断で母の宮殿をつくったとのことだ。現在、目黒の祐天寺にある。金箔の極彩色の外観で、蓮華の文様などの彫刻が施されている。はじめ、家康のものと思われていたが、解体修理したときに屋根組から書状が発見され、崇源院のものということが分かったそうだ。

ついでながら、崇源院の霊廟は、増上寺に建立されたが、夫の秀忠が亡くなり、新たな霊廟がつくられたときに解体され、鎌倉の建長寺の仏殿となって今に残っているそうだ。知らなかった、今日、行ってみよう(汗)。高野山奥の院にも、忠長が建立した供養塔が、京都養源院には淀殿(茶々)が、金戒光明寺には春日局が、それぞれ建立した供養塔があるとのことだ。今月、京都へ行く予定なので訪ねてみよう(汗)。

江関連のもだけしか書かなかったけれど、浅井長政、柴田勝家、信長、秀吉、家康関連の重文を含む、肖像画、彫刻、合戦図屏風(姉川、賤ヶ岳)、大阪城、安土城、伏見城出土品、書状、短冊(醍醐の桜の秀吉の和歌)、”国家安泰””君臣豊楽”の、いちゃもんをつけられた文字の入った、”方向寺大仏鐘銘”の草稿文など、前後期合わせ、225点もの作品が並んでいる。そうそう江戸図屏風も良かったなあ、洛中洛外図をみるようだった。

歴女(男でもいいですが)にお薦めしたい展覧会です。音声ガイドは、お市の方(鈴木保奈美さん)がささやいてくれます。これで、大河ドラマをより楽しく観ることができそうだ。


(拡大できます)
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