気ままに

大船での気ままな生活日誌

箱根美術館常設展

2010-08-09 11:02:30 | Weblog

ぼくが陶磁器類をよく観るようになったのは、定年後だから、まだ5年ほどだ。もちろんそれ以前にも、わりと好きで、地方に出張したときなど、お店を覗いて、焼き物(ほとんど、ぐい呑みだが;汗)を買って、結構あつめている。マンションに引っ越しするときにワイフに半分くらい捨ててよ、と言われたが、これだけは妥協しなかった。ついでながら、本は大分、捨ててしまったが、後悔している(涙)。

猿投(さなげ)焼なんていう、名前も知らなかった古陶が好きになったのは、この美術館でみたとき以来である。平安時代8~10世紀のもので、灰釉の陶器である。猿投が好きだなんていう人を聞いたことがないから、蓼食う虫も好き好きの部類だろう。今回も徳利や盃(ついつい酒器に目が入ってしまう;汗)小皿、段皿といろいろあって、たとえが悪いけど、箱根にかくまっている愛人に会うようで、楽しかった(爆)。北鎌倉の古陶美術館も所蔵していることを知ったっが、めったに展示しない。ギフトショップで絵ハガキを買おうとしたが、猿投のはなかった。売店の人がここの美術館は猿投の所蔵が多いことで知られているそうですね、と言っていた。

そのほか、能登の珠洲、丹波、越前、常滑、備前、信楽、渥美などの古陶がある。それぞれ、個性があっていい。渥美は、東博に、川崎の実家近くから出土した国宝の渥美焼が展示されているので親近感をもっている。あの国宝には及ばないが、なでてやりたかった。備前はもともと好きだが、緋色の入ったものも(焼成時に、作品のくっつくのを防ぐために巻いた藁や藻が作用して緋色を呈するそうだ)、好ましく、これは絵ハガキがあったので買ってきた。

展示室が5つあり、最初の部屋に入ると、乾山の色絵と錆絵の水指、茶碗等、三つの作品があった。いつもは展示していなかった、好きな乾山をみられ、得をした気になった。それに、ふたつの屏風も良かった。士女遊楽図屏風(江戸時代)、作者不詳だが、又兵衛さん風だった。もうひとつは、山水図屏風で、雪舟風の、いい絵だった。ここには、鍋島、伊万里がいつも展示してある。いつもある、重文の色絵桃花文皿はサントリーに貸し出し中のようだ。

その他の部屋では、明時代の青花や、埴輪や縄文土器やらといろいろ楽しめる。庭もすばらしいが、美術館もなかなかいい。また、紅葉の頃、来ようと思っている。

美術館案内から。貸し出し中等で、展示されていないものも含まれる。

備前壺


。。。

もっと詳しく書くつもりでしたが、出掛ける時間になってしまったのでこれで終わります。これから二泊三日で東京のホテル(格安チケット;汗)で夏休みです。では、明日のブログはお休みします。今日は涼しくてよかったです。立秋という感じですね。



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