オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

キック一発!

2009-07-12 21:12:00 | クラシック
 ドカティのデスモシングル。エンジンの掛かりが良く有りませんでした。10分も、20分もキックし続けても、かかったり、かからなかったり。スターターを使わなくては全くかかりません。で、プラグを見るとかなり黒い状態。

 エンジン全体では、圧縮はこれまでに例がないくらい高圧縮。点火系も良好なようでした。キャブレターに一番の原因がありそうでした。

 キャブレターの状態はスロージェット、メインジェットとも今では入手できない最小のサイズがついていて、ニードルは一番下に下げられていました。これを見ただけで、以前いじった人が苦労をしている様子が伺えます。

 このキャブレターでよくあるのがスターターの不具合、ガソリンを止める部分のゴムが痛んでいたので交換。そして、スロー、メインジェットを一段ずつ大きなものにして調整していくと、徐々に掛かりが良くなってほとんど一発でかかるようになりました。すこし暖まるとスターターなしでもOK。これで誰でも乗れるようになると思います。




 左のスターターはゴムの部分が相手の形に変形、クラックが入っています。新品はフラット。


 ある日の夜、エンジンをかけようとしたらまたかからなくなりました。そしてプラグがびっしょり濡れていました。これまでになかった現象。新たな不具合か?次の日見たらファンネルにキャップが付いたままでした。外したら、もちろんキック一発!



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