JR西日本大糸線遠征2日目のラストは、バルブ撮影に挑戦しました。
ねこバスさんとともに、車を連ねて国道148号線を北上し平岩を目指します。国道のトンネルを抜けて平岩駅に向かう交差点を右折したところで、駅に先ほど撮影した431Dが停車しているのが見えました。しかし、追っかけをしているわけでもなく、途中ですれ違う形で私たちは駅前の駐車スペースに車を止め、三脚を下してバルブに備えます。
撮影対象列車は平岩で折り返しになる433Dです。434Dとして17時17分に到着し、12分停車して17時29分に発車していきます。バルブ撮影としては十分な余裕があります。
前方からホームの雪を入れて撮影するか、後方から雪原を入れて撮るか。ねこバスさんの意見に従って、尾灯のともった後方から撮影することにしました。
山間の小駅にたたずむキハ52-125。尾灯によって、雪原は紅に染まります。乗客が降り、ひとしきりホームで撮影する人の姿がたえるとほとんど駅には人影も見当たらず静寂が支配します。
この光景、来年の冬には新鋭のキハ120がとってかわりますが、やはり風情というものは国鉄形気動車でこそ醸し出せるのでしょう。最後の冬に撮影できてよかったと思います。
≪写真上≫
2010-1-10 JR西日本大糸線 平岩 キハ52-125 出発待ち中の糸魚川行き433D
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,200mm,ISO 200
10秒,f11,WB:AUTO
平岩で、食事とバルブ撮影のため糸魚川へ向かわれるねこバスさんとお別れし、私は中土駅へと向かいました。中土駅も山峡の小駅で、雰囲気のあるところです。以前から、バルブをしたいと思っていましたが、なかなか実現しませんでした。
実は前夜にもと考えたのですが、食事をして温泉に入ったら出かけるのが億劫になりました。しかし、そのことをメールでシンキトさんに言うと、ぜひ撮影するべきだ、との励ましをいただき、この日に挑戦することにしたのです。
正直、星がまたたく前夜にしておくべきだったかもしれません。
結局、夜になってもいっこうに雪がやまないのですから。夜間に傘をさしながらのバルブって面倒です。レンズも下手をしたら雪が当って濡れますし。
それでも定刻に到着した南小谷行き436Dの運転士さんは、私たち数人がバルブしていることを知ると、すぐにヘッドライトを減光してくださいました。ほとんど乗降する人もいない時間帯、停車時間もわずかなのですから減光する必要もありません。それなのに配慮してくださり、おかげでちゃんと撮影することができました。到着してすぐに撮った減光前の写真は、ヘッドライトの周囲だけがまぶしく、見られたものではありませんでしたので。
運転士さん、ありがとうございました。
このあと、折り返し撮影し、宿に帰りました。
≪写真下≫
2010-1-10 JR西日本大糸線 中土 キハ52-156 南小谷行き436D
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,116mm,ISO 200,3秒,f6.3,WB:AUTO
にほんブログ村