やるせない悲しさ。
日本は豊な国である。
労働階級制もなく、自由で望めば何でも出来る(但し金銭と努力は必要だが)
しかし最近の若者は「趣味」と言うものを持たない者が多数いる。
彼らの「未来」とはどのようなものになるのか私は想像もつかない。
今回紹介する映画は「ケス」
イギリスの社会派監督ケン・ローチの初期の作品である。
ストーリーを紹介しておこう。
父親がおらず母親と兄と暮らしている主人公ビリー。
彼はごく普通の少年で学校では良い生徒としてでなく悪い生徒として目立っている。
友達もいないし兄とは仲がとても悪い。
そんな彼は或る日ハヤブサに興味をもちハヤブサの巣からひなを盗み取る。
それ以来彼はハヤブサに夢中でハヤブサを調教することに喜びを見出す。
彼の努力の甲斐もありハヤブサは徐々に彼になついてくるのだが......
ビリーは何をやってもだめで、素行も悪い。
学校を卒業してからの進路もただどこかで働きたいとしか考えていない。
しかし彼がハヤブサを調教しているときは活き活きとしている。
兄との仲は劣悪でそれが原因でとても悲しいラストを映画は迎える。
さすがは社会派のケン・ローチ。
映画の焦点をぼかすことなく淡々と撮られている。
映画を観ながら今の日本の若者達はこの映画を観たらどう思うのだろうと考えた。
映画の撮られた時代も古く今となっては時代錯誤なところもあるだろう。
しかし豊な国日本に生まれた若者達にはたった2シリングでやるせなく悲しい結末を迎えるこの映画を是非観てほしい。
私の考えはただの「お節介」なのだろうか。
1970年、イギリス製作、1996年日本公開、カラー、110分、監督ケン・ローチ
日本は豊な国である。
労働階級制もなく、自由で望めば何でも出来る(但し金銭と努力は必要だが)
しかし最近の若者は「趣味」と言うものを持たない者が多数いる。
彼らの「未来」とはどのようなものになるのか私は想像もつかない。
今回紹介する映画は「ケス」
イギリスの社会派監督ケン・ローチの初期の作品である。
ストーリーを紹介しておこう。
父親がおらず母親と兄と暮らしている主人公ビリー。
彼はごく普通の少年で学校では良い生徒としてでなく悪い生徒として目立っている。
友達もいないし兄とは仲がとても悪い。
そんな彼は或る日ハヤブサに興味をもちハヤブサの巣からひなを盗み取る。
それ以来彼はハヤブサに夢中でハヤブサを調教することに喜びを見出す。
彼の努力の甲斐もありハヤブサは徐々に彼になついてくるのだが......
ビリーは何をやってもだめで、素行も悪い。
学校を卒業してからの進路もただどこかで働きたいとしか考えていない。
しかし彼がハヤブサを調教しているときは活き活きとしている。
兄との仲は劣悪でそれが原因でとても悲しいラストを映画は迎える。
さすがは社会派のケン・ローチ。
映画の焦点をぼかすことなく淡々と撮られている。
映画を観ながら今の日本の若者達はこの映画を観たらどう思うのだろうと考えた。
映画の撮られた時代も古く今となっては時代錯誤なところもあるだろう。
しかし豊な国日本に生まれた若者達にはたった2シリングでやるせなく悲しい結末を迎えるこの映画を是非観てほしい。
私の考えはただの「お節介」なのだろうか。
1970年、イギリス製作、1996年日本公開、カラー、110分、監督ケン・ローチ