Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

アク

2010-01-20 00:06:07 | 70s
泥臭い音楽をやっていく上で大切なものの中に「アクの強さ」がある。


温帯の住み良い島国日本で育った僕らには、なかなかこの「アクの強さ」が身に付かない。

自然と滲み出てくる「アクの強さ」を音に反映するには、この手の音楽にどっぷり浸り

全身泥まみれな感覚を身体に染み込ませるより他に術は無いような気がする。



Jesse Ed Davisの「Jesse Davis(ジェシ・デイヴィスの世界)」(1970)


01 Reno Street Incident
02 Tulsa County
03 Washita Love Child
04 Every Night Is Saturday Night
05 You Belladonna You
06 Rock'n Roll Gypsies
07 Golden Sun Gooddess
08 Crazy Love


クラプトンの力添えによりソロ・デビューにこぎつけた彼の記念すべき1st アルバムである。

ロンドンで開始されたレコーディングは、ロサンゼルスに場所を変え完成の運びとなる。



ジェシのオリジナル曲とロジャー・ティルソンの「Rock'n Roll Gypsies」

ヴァン・モリソンの「Crazy Love」が程よいバランスで構成されている。

全体を通して「心地よい気だるさ」が渦巻いている。



「アクの強い」ボーカルとギターの根源にあるのは、彼がネイティブアメリカンであるということ。

生まれ持って身体に流れるフィーリングが指先や声を通じて放散されているのだ。



彼の父親の作品と言われるアルバムジャケットを含め

すべてが「アクの強さ」で塗り固められた本作をぜひとも身体に染み込ませたい。
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