Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

2011-04-04 00:55:37 | 日記
今日は花見の予定だったが

相変わらずの寒さのおかげで来週に持ち越しとなった。


夜は友人と、あるLiveへ。

何かと自粛ムード漂う昨今であるが

日本全体が活気をなくしてしまっては元も子もない。

今日のLiveでの熱唱を見て僕自身の心のもやも

晴れたような気がする。


Laura Nyroの「Smile」(1976)

1. Sexy Mama
2. Children Of The Junks
3. Money
4. I Am The Blues
5. Stormy Love
6. The Cat-Song
7. Midnite Blue
8. Smile


結婚・離婚・母の死といった波乱の日々を経て

ニューヨークの一流ミュージシャン達を配して作り上げられた

1976年の復帰作品。


真っ赤なジャケットの中に佇む彼女の姿が物語るように

全体を通して非常に洗練されたサウンドに仕上げられている。


オープニングはモーメンツのカバー「Sexy Mama」

冒頭からニューヨークの息吹を十分に感じとることが出来る。


当時の最先端の音を集めたと言っても過言ではない「Money」

ハイトーンの彼女の歌声にもいつも以上の艶が宿っている。

曲後半でのマイケル・ブレッカーのサックスとコーラスとの絡み合いは

いつ聴いても素晴らしい。


タイトル通りにエモーショナルな世界が展開される「I Am the Blues」

ランディ・ブレッカーのトランペットは

彼女の心情を雄弁に語っているかのように鳴り響く。


派手さはないが、ゆったりと流れるリズムと鍵盤が

彼女の歌をしっかりと支える「The Cat Song」

まさにツボを刺激される一曲。


ジャジーなサウンドに効果的に差込まれる琴の音色に意表をつかれる「Smile」

幾多の波を乗り越えた彼女の当時の心境を

まとめ上げたかのような象徴的なエンディングである。


満開の桜と共に、暖かい「春」が訪れる日ももうすぐ。

「春」にはやはり「Smile」が似合う。
コメント
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