(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0389BpOilGas2016.pdf
(米国は石油も天然ガスも世界一の消費国。一国で世界の5分の1強を消費!)
(2)2015年の石油と天然ガスの国別消費量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/3-3-T01.pdf 参照)
消費量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計消費量が最も多いのは米国である。同国の消費量は石油換算で3,280万B/D、全世界の21%を占めており世界の5分の1強の石油と天然ガスを消費しているのである。
米国に次いで消費量が多いのは中国の1,537万B/D(石油換算)である。同国は石油の消費量は世界2位(1,197万B/D)、天然ガスは世界3位(石油換算340万B/D)であり、天然ガスの消費量は石油の約4分の1である。石油と天然ガスの合計消費量が1千万B/Dを超えているのはこの2カ国だけである。第3位はロシアの986万B/D、日本は第4位で合計消費量は611万B/D、内訳は石油415万B/D、天然ガス1,134億㎥(石油換算196万B/D)である。
これら4カ国の消費量を前年の2014年と比較すると、米国と中国はそれぞれ前年より2.1%及び7.8%増加しているのに対して、ロシアと日本は共に前年比-3.8%、-2.1%と減少しているのが特徴である。日本と中国を比較すると、石油消費量は中国が日本の2.9倍、天然ガスは1.7倍であり、石油と天然ガスの構成比は日本が68%(石油)対32%(天然ガス)、中国は78%対22%となっており、日本は天然ガスの構成比率が高い。
5位以下10位までは、サウジアラビア(合計消費量573万B/D、石油68%、天然ガス32%)、イラン(同524万B/D、37%、63%)、インド(同503万B/D、83%、17%)、カナダ(同409万B/D、57%、43%)、ブラジル(同386万B/D、82%、18%)、ドイツ(同362万B/D、65%、35%)と続いている。
(続く)
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