石油と中東

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見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(115)

2024-02-12 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第5章:二つのこよみ(西暦とヒジュラ暦)(1

 

115 西暦に侵食されるヒジュラ暦(1/4)

 イスラームの世界ではイスラームの暦(ヒジュラ暦)が今も生活の隅々に浸透し、市民の生活の歯車となっている。ヒジュラは預言者ムハンマドが、マッカからマディナに移住したことを意味しており日本語では「聖遷」と訳されている。この聖遷があった年がヒジュラ暦の始まりであり、西暦622年7月16日がヒジュラ元年1月1日である。

 

 ヒジュラ暦は新月から次の新月までの29日または30日を1か月とし、12か月を1年間とする純粋の太陰暦である。これに対して世界で使われているグレゴリオ暦(西暦)は太陽の動きをもとに、1年間を365日或いは366日とし、それを12で割った数値を1か月としている。したがってヒジュラ暦は西暦に比べ1年間の日数が10日ないし12日短い。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 


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