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令和版・海外俳優列伝(141)ジョニー・デップ

2024-05-22 00:10:00 | コラム
63年6月9日生まれ・60歳。
アメリカ出身。

スターは、人気者はつらいよ。

ウィノナ・ライダーと交際時、腕に「WINONA FOREVER」とタトゥーを入れ、別れると「WINO FOREVER=飲んだくれよ、永遠に」に修正。
これだって、フツーの兄ちゃんだったら「近所の恥ずかしい話」程度で済んだはず、しかし前世紀の若気の至りを、未だネタにされるわけだし。

まぁこの程度であれば、開き直ればいい。
だが人気商売ゆえ、直近のスキャンダルは致命的だった。

前妻アンバー・ハードへのDV疑惑。
裁判ののち無罪が確定、しかし、そういうイメージがついてしまうと、たとえ事実でなかったとしても「100%シロ」の認識は得難い。これが、タトゥーとのちがいでしょう。

裁判中ではあるものの、そこが気がかりなのがダウンタウン松ちゃんなんだよね~。

好きな俳優だけに、完全復活してほしいのだが。。。


※最高傑作は、これだと思う。監督ティム・バートンにとってもね。



<経歴>

事実婚していたヴァネッサ・パラディとのあいだに、子どもがふたり。

イギリス人・フランス人・アイルランド人・ドイツ人のほか、チェロキー族の血も引く。
そのあたりのルーツを考察した映画、『ブレイブ』(97)を自ら監督したこともあります。

家庭環境に恵まれず、荒んだ青年時代を送る。
そこから脱すべく、高校を中退しミュージシャンを目指す。
(のちにイギー・ポップの前座を務めたり、エアロスミスと共演したりもする!)



映画俳優へ転身のきっかけは、友人ニコラス・ケイジからのすすめによる。
実質的な映画俳優デビュー作は、84年の『エルム街の悪夢』。

『プラトーン』(86)での端役を経て、


90年の『クライ・ベイビー』で初主演を果たす。
同年、バートンと初タッグを組み『シザーハンズ』で人造人間を好演。


ここから快進撃が始まり・・・
青春映画の大傑作『ギルバート・グレイプ』(93)、『妹の恋人』(93)、
再びバートンと組み、史上最低の映画監督の生涯をやさしく見つめた『エド・ウッド』(94)、

どんな監督・俳優と組んでも個性が消されないのが強みで、
ジョン・バダムのサスペンス『ニック・オブ・タイム』(95)、
ジム・ジャームッシュの『デッドマン』(95)、

アル・パチーノと組んだ潜入捜査官モノの最高峰『フェイク』(97)、


テリー・ギリアムのメチャクチャなコメディ『ラスベガスをやっつけろ』(98)、
バートンの『スリーピー・ホロウ』(99)、
『ナインスゲート』(99)などなどなどなど、無敵のキャリアを築き21世紀をむかえる。

『ショコラ』(2000)や『フロム・ヘル』(2001)、『耳に残るは君の歌声』(2001)などでも好演していますが、やはりこのひとは、異能のひとや犯罪者を演じると光る。

伝説的なドラッグディーラーを演じた『ブロウ』(2001)は、『エド・ウッド』『フェイク』と並ぶ「キャリア3傑」のひとつだと思います。
の割に、あまり知られてないので激推ししておこう!!


尤も一般的には、2003年から始まる海賊ジャック・スパロウのシリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』なのでしょう。

2003年…呪われた海賊たち
2006年…デッドマンズ・チェスト
2007年…ワールド・エンド
2011年…生命の泉
2017年…最後の海賊

5部作になる人気だったけれど、個人的には乗れなかったな(^^;) テーマ曲はかっこういいが!!



そのほかの作品に・・・

『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(2003)、『ネバーランド』(2004)、
やはりバートンとは相性がよく、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)や『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)などで何度も何度もコンビを組む。

『パブリック・エネミーズ』(2009)、『ブラック・スキャンダル』(2015)、『オリエント急行殺人事件』(2017)、

最新作『MINAMATA―ミナマタ―』(2020)では久しぶりにインディーズに興味を示し、


現在、監督作を制作中なのだとか。

スキャンダル後ゆえ、大きなプロジェクトに関われないのかもしれない、
が、それさえもチャンスに変えられるひとだと思います。

がんばれ!!


次回の列伝は、ジョン・ヴォイトさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『5階までやってくるものは…』
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