『ユージュアル・サスペクツ』(95)
「オチ」ばかりに注目が集まったが、個人的には、集団心理の怖さを巧みに表現した脚本「全体」に感心したサスペンス。
筋はなかなかに複雑なので、とてつもなく大雑把にいえば・・・
一筋縄ではいかないクセモノの犯罪者5人が、そんなクセモノのクセして「カイザー・ソゼ」という誰も見たことがない(?)伝説の悪党に怯えて右往左往する、、、という物語。
いちばん好きなシーンは、「カイザー・ソゼ」に命ぜられた犯罪を決行しなければならなくなった5人(いや、4人)が、車のなかで会話をするところ。
「リスクが大きい、みな死ぬだろう」と話しているとき、
マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)が、ほとんど開き直ったように、
「やりゃ、なんとかなるんじゃない?」と発する。
そのあと、
「ニューヨークは雨だってさ…」とポツリ。
関係のない台詞で、このシーンは終わる。
が、それが逆に、覚悟を決めた男の姿を際立たせていて素晴らしい。
※ここでは、ソゼの弁護士であるコバヤシの登場シーンを
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(23)』
「オチ」ばかりに注目が集まったが、個人的には、集団心理の怖さを巧みに表現した脚本「全体」に感心したサスペンス。
筋はなかなかに複雑なので、とてつもなく大雑把にいえば・・・
一筋縄ではいかないクセモノの犯罪者5人が、そんなクセモノのクセして「カイザー・ソゼ」という誰も見たことがない(?)伝説の悪党に怯えて右往左往する、、、という物語。
いちばん好きなシーンは、「カイザー・ソゼ」に命ぜられた犯罪を決行しなければならなくなった5人(いや、4人)が、車のなかで会話をするところ。
「リスクが大きい、みな死ぬだろう」と話しているとき、
マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)が、ほとんど開き直ったように、
「やりゃ、なんとかなるんじゃない?」と発する。
そのあと、
「ニューヨークは雨だってさ…」とポツリ。
関係のない台詞で、このシーンは終わる。
が、それが逆に、覚悟を決めた男の姿を際立たせていて素晴らしい。
※ここでは、ソゼの弁護士であるコバヤシの登場シーンを
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明日のコラムは・・・
『黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(23)』