Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

描く映画

2017-02-16 00:10:00 | コラム
映画を「観る」以外の視点から捉え直す企画の第3弾は、「描く」。

となると、どうしたって画家や漫画家がメインになってしまうけど。


そういう子は多いだろうが、ガキのころ、「色さえつけなければ絵が上手」と評された。

鉛筆だけなら写実も抽象も、まあまあなレベルで仕上げられると。
(ほんとうか? 抽象も!?)

ただ絵画の醍醐味の7割くらいは、たぶん色彩の構築にあるわけだから。

結論をいえば、絵描きには向いていないということなのだろう。


以下、映画に登場する絵画や絵描きさんたち。


(1)『美しき諍い女』(91)

1位は、やっぱりこれ。

絵描きとモデルの心理的攻防を描き、見応え充分。

(2)『殺しのドレス』(80)

美術館を捉える、流麗なカメラワーク。




物語の発端となる場面だが、もう完全にクライマックス。

(3)『夢』(90)

スコセッシがゴッホを演じる。



「時間がない」と呟きながら、ひたすら絵を描いている。

(4)『アイアムアヒーロー』(2016)

漫画家アシスタントが主人公のゾンビ映画。

上映時間の都合上、仕事のシーンは少ないが、興味あるひとはコミック版でどうぞ。

アシスタントの日常が、ひじょうに細かく描写されていて勉強になります。

(5)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)

びっくりするくらい、横幅の長~~~~~~~~~~~~~~~~~い絵画が出てくる。

(6)『巴里のアメリカ人』(51)

ロートレックの絵画の世界が、そのまんま映像化され動き出す。



これぞ映画のマジック。

(7)『ニューヨーク・ストーリー』(89)

ニューヨーク派の三巨匠によるオムニバス。

そのスコセッシ篇、『ライフ・レッスン』の主人公は抽象画家なのだった。

(8)『ユージュアル・サスペクツ』(95)

ファックスで送られてくる、カイザー・ソゼ「らしき人物」の似顔絵。



(9)『タイタニック』(97)

ジャックは売れない、でも実力のある画家だった。

ローズのハダカをアアダコウダいうひとも居たが、あれはあれで、えがった。

(10)『独裁者』(40)

アーティストを呼びつけ、銅像と肖像画を制作させるが、本人がモデルをやっていられる時間は、10秒もない。

だから制作が、いっこうに進まない笑

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(211)』
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする