工作台の休日

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KATOのEF55が我が家にも入線しました

2023年09月17日 | 鉄道・鉄道模型
 KATOのEF55は発売前からかなり話題になっており、模型店に予約が殺到したと聞いております。先日発売となりましたが、ネット界隈でもいろいろな感想やら、意見やらが載っており、反響が大きい製品であることには間違いはないでしょう。私も客車ともども予約したクチでして、もともとこの形式が好きだったのと、30年ほど前ではありますが、沿線在住ベテランモデラー氏のお誘いで、EF55の牽く列車に乗る機会がありまして、模型が出たら欲しいというのがありました。マイクロエースの製品などもありましたが、特徴ある前頭部と先台車の処理を見て残念ながら食指が動きませんでした。こうした中、KATOがリリースを発表、先台車が車体と干渉しないような処理をしており、R282のカーブも楽に通過できるとあって、購入に踏み切ったわけです。
 前置きはともかく、早速見てまいりましょう。

手前にEF55、奥に今回同時発売となった高崎のスハ43系客車セットの一部です。中央の戦災復旧車をルーツに持つスエ78という三軸ボギー車が異彩を放っていますね。ところで、スハ43系ですが、ぶどう色2号に客車の等級表示、さらにはプレスドアやアルミサッシなど、年代的には合わない、と言われるかもしれません。

ということで純粋に民営化以降の「旧型客車タイプ」でありまして、悪い言い方をすると、それ以外に「つぶしが利かない」ということでもあります。件のベテランモデラー氏のように、ホビーセンターカトーでスエ78をASSYパーツの状態で購入するにとどめた方もいらっしゃるのではないかと思います。もともとスハ43系は以前の「特急さくら」の模型もありますし、こういうバリエーションもありだよな、ということで我が家に来ました。
あらためてEF55の前頭部です。

先輪はフランジがだいぶ浅い(というか低い)感がします。

 客車セットには左のパンフレットがつきます。手前の実物写真は30年前に私が撮ったものです。


さて、このセット以外で活躍できる場所、時代、さらには相棒となる客車も考えてみました。模型ですから、時空を超えた活躍もということで、ちょっとお付き合いください。

高崎で長年走りつづけたということで、旧型客車編成を牽いていたというのはどうでしょう。急行でもよし、EF56などがやっていたような荷物列車というのもありそうです。
年代的に近い海外の車輌ということで、日本にやってきたオリエント急行の車両はどうでしょう。

機関車は現代の復元された姿ですが、本来の戦前に東海道線で活躍したイメージで、モデモのぶどう色1号の客車と組み合わせてみました。

私は戦前の急行、特急用の客車は持っていないので、年代的に合う古い車輛というとこのあたりです。
走らせるとこのような感じです。「いつもの山坂道」ではなく、いつものお座敷(って芸者遊びみたいですね)に出してみました。

肝心の走りですが、私の個体だけがそうなのか、もともと腰高なせいなのかは分かりませんが、やや車体がふらつく感じがありました。うちの曲線はR315ですが、もちろん、何の支障もなく通過しました。このように、フォルム、ディティールとも申し分なく、これからもさまざまな列車の先頭に立たせてあげたい機関車です。

おまけですが、ヨーロッパの流線形車輌では、先輪、先台車、従台車をどのように処理していたのでしょうか。あらためて見てみます。
EF55と並ぶのはドイツの05形。戦前のドイツで200km/hの記録を作った2C2の軸配置の機関車です。

Nゲージの製品ではスカートの下に切り欠きを作り、カープを曲がれるようにしています。


次はヘンシェルヴェグマン編成の機関車61形。走行時には前後のスカートを外せるようになっています。写真では後方のスカートを外しています。





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