工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

エブロ1/24 シトロエンHバン モバイルキッチン・その3

2023年09月13日 | 自動車、モータースポーツ
 今回はこれまで載せられなかった細部の写真など掲載します。まずは特徴的な前頭部から

はたらくくるまらしさを出すために、足回りを中心にウェザリングもかけています。

ドアを閉めれば見えなくなってしまうのですが、ドライバーシートには雑誌、新聞などを載せています。

ネットから彼の地の自動車レース誌「アウトスプリント」、スポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などの画像を出力しています。
フロントガラスにはおそらくサーキット内の駐車を許された証であろうサーキットのマークの入った紙が貼られています(実際のところは分かりませんが)。

タバコ(マルボロ)の箱がガラス越しに見えます。こちらはイタリアのMAX-MODELの製品です。トラック向けのパーツを中心に、車のナンバーのデカール、鉄道のロゴなどスケールに合わせて販売しています。タバコの箱、地図といったものは3Dデカールのような形で販売されています。日本から直接オーダーして買えますよ。
屋根を外して車内を見てみましょう。

コーヒーマシン、レンジを上から撮ったものです。コーヒーマシンにはハセガワの曲面追従シートのシルバーカーボンをカップを置く部分に貼っています。棚にはキットに入っていた缶詰のパーツや適宜調達した1/35の瓶などのパーツを入れています。自作のデカールや市販のシールを使ってラベルを再現しましたが、あまりきれいにできておりません。
ガス台に第一回でご紹介したホットサンドメーカーとフライパンがあります。

手前左のシェルフはキットのもので、リアゲートの前に置いて、そこにもかごに入ったパンを配置するようになっていましたが、パンはあくまでもショーケースの中だけにしたかったので使わず、車の中に置きました。鍋を置きました。鍋敷きのクロスも文房具屋さんにあったちょっと和柄っぽいシールです。

鍋を置く前ですが、シェルフには他にパンの入った箱、コーラの箱などが入っています。調味料でしょうか。何かの瓶もあります。

リアゲートの板の上にはまな板とレモンが乗っていますが、これも他社製品です。また、車体上の「I」のマークも他社製品です。左下にちらっと見えるイタリアナンバーも自作しました。


キッチンカーの主の娘が若い女性に渡そうとしていた「ポールポジション」セット。本物の紙袋の紙を切り出して作っています。
中の食べ物、飲み物も入っております。


再び外に出て、あらためてショーケースまわりです。

左側がグラニータメーカーです。

たいがいは何が入っているか分かるよう、果物のイラストを貼っています。余談ですが緑色をしていて葉っぱの絵が描いてあればそれはメロン味ではなくてミント味です。
グラニータメーカーの手前にグランプリのプログラムがあります。本物はこちらで、私が随分前に日本国内で入手したものです。

ベネトンはモレノ(左)とピケのコンビ、ジョーダンはシューマッハ(左)、デ・チェザリスのコンビのままです。



三回にわたってご紹介してまいりました。細かいところは仕上がりが雑になってしまい、反省点も多いです。時間をかければいいというものではありません。せっかくだから日本国内のステーキ丼の店とかやってみたいなあ、などとも思ったのですが、キットが入手難の上にもともと高価ですから(これだけいろいろ入っていれば値段もそれなりのものになります)人生とお財布に余裕がない限り難しそうです。いくつかの作例を拝見しますと、皆様本当に上手に作られているのと、またとても楽しんで作られたのではないかというのが伝わってくるものばかりでした。組立そのものは特に問題ないキットですので、モデラーがどれくらい遊び倒せるか、試されるところかもしれないですね。

この物語の続きを少し考えてみました。
このキッチンカー、その後もモンツァやイモラといったイタリアのサーキットで歓喜も、悲劇も見つめてきました。やがてその味の良さからチーム関係者も訪れるようになっていました。主人特製のランプレドットを食べてその美味しさに感激した某チームから、イタリアGPでのケータリングを任され、キッチンカーは休業、という年もあったそうです。今ではあの時の娘さんが主となり、若い男の子と切り盛りしています。どうやら、息子さんのようです。






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