●花盗人の言い伝え。紫陽花編。

紫陽花のふるさとは、日本。

さすが、梅雨の花だけあって
どんな雨でも、根腐れ関係なし。
天の雨をごくごくのみほして、ゲンキゲンキ。

▲▼わが家からもらわれていって、お隣で美事に咲いてる斑入り葉紫陽花です。
うちのは絶えて久しい。
大事な植物は人に差し上げろ、
といわれるとおり。またもらう権利？あるものね。



紫陽花の学名「Hydrangea（ハイドランジア）」の語源は
ギリシャ語の「hydro（水）＋ angeion（容器）」水の器だそうです。


こころ　萩原朔太郎

こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて。

こころはまた夕闇の園生(そのふ)のふきあげ
音なき音のあゆむひびきに
こころはひとつによりて悲しめども
かなしめどもあるかひなしや
ああこのこころをばなににたとへん。

こころは二人の旅びと
されど道づれのたえて物言ふことなければ
わがこころはいつもかくさびしきなり。


（この詩は、宮崎映画「ゲド戦記」の主題歌
「テルーの唄」の原型だそうです）


▼お隣、紫陽花をたくさん育ててらっしゃいます。









隣同士に青とピンク。鉢植えとはいえ、アルカリvs酸性だけではないようです。



▼これは違うお宅の柏葉紫陽花。ぼってり巨大。
自分の華に耐えかねているようです。






あ、アジサイって毒草だそうです。
あんなに水っぽいのに、ふしぎですが。
アジサイを食べる人はいないだろうけど、ペットなどご注意ください。
うちのモネも気をつけなければ。

そのほか、紫陽花にまつわる言い伝え。

■6月1日に、白い紫陽花を玄関に逆さに吊るすと運気が上がる。
■紫陽花を半紙にくるんで玄関に逆さに吊るすと、小銭に困らない。
■紫陽花の枝を切って、トイレと台所に逆さにして吊るしておくと、
一年間、その家の女性は病気をしない（無病息災の意）。

■愛知県蒲郡市あたりの風習「花盗人」。
昔、人にみつからず他人の家の紫陽花を取ってきて玄関につるすとお金がたまり、
厄除けになるという民間信仰がありました。
ところが、あまりにお互いに他人のアジサイを盗みあったために、
見かねた補陀寺の住職が「それなら寺にアジサイを」と植えておいたそうです。
今も、形原町の一部この風習が残っているそうです。

形原温泉には東海一といわれる5万株の「あじさいの里」があります。

昨夜、ピアニストの辻井伸行さんが「バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で
優勝！のニュースが流れていました。心ゆさぶられました。

「ショパンの子守唄」

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