この春も逢えました。うれしい。
春分の日ぐらいに毎年咲くのだけど
今年は病院のベッドにいたので、どうかなぁ~と思ってたから
よけいにうれしかった。
【甘菜】(アマナ) ユリ科アマナ属の多年草
かつては、あちこちに自生し、その根が甘いことから食べられたそうです。
今は珍しくなりました。こんな都会に咲いているのが不思議です。
葉もお花も儚げで小さい。
わたしの人さし指と比べたら、か細いのがよくわかる。
腫れている間だけ、こんなふうに開きます。
■朝日新聞「天声人語」2011年3月31日
〈生きていて生きてるだけで燕(つばめ)来る〉飯田操。本紙が大震災の句を募ると、千数百作が寄せられた。
なおも目前で進行中の惨絶を、声や字にすることで我を取り戻す。3・11を語り継ぐ3月の言葉から
▼世帯の8割が水没した岩手県陸前高田市。中学生の佐藤久怜(くれい)さん(13)は「家が流され、教科書で残ったのは理科だけです。
勉強がしたい、書きたいこともいっぱい。ノートがほしい」
▼同市の戸羽太(とば・ふとし)市長(46)は在職1カ月での試練。妻を捜す間もない。
「市職員やその家族も亡くなった。つらいのは私だけではない。私が頑張らないと市民はついてこない」
▼「津波で家とばあちゃんを流されちゃって、捜しに行けないのが悔しい。口うるさい人でしたが、もういちど祖母の煮魚を食べたい」。
福島県南相馬市の高田美千代さん(30)だ
▼東京から岩手県宮古市に里帰り中の小林友香さん(28)は、地震の翌日に女児を産んだ。
「この町のみんなは力を合わせて生きていく。私も頑張ってこの子を守り、育てていきたい」
▼選抜高校野球が開幕。創志学園(岡山)の野山慎介主将(16)が宣誓した。
阪神大震災の前後に生まれた世代を代表し、
「人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えられると信じています。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々と……」
▼哲学者の森岡正博さん(52)は遺族に心を寄せる。
「その人たちのいのちは、彼らを大切に思い続けようとする人々によっていつまでもこの世に生き続ける」。
あの呆然(ぼうぜん)から20日。〈燕待つ陸奥(みちのく)の空なお寒し〉。
■読売新聞「編集手帳」2011年3月31日
生まれてまもない君に、いつか読んでほしい句がある。
〈寒き世に泪 そなへて生れ来し〉(正木浩一)。
君も「寒き世」の凍える夜に生まれた。列島におびただしい泪が流れた日である
◆震災の夜、宮城県石巻市の避難所でお母さんが産気づいた。
被災者の女性たちが手を貸した。
停電の暗闇で懐中電灯の明かりを頼りに、へその緒を裁縫用の糸でしばり、
君を発泡スチロールの箱に入れて暖めたという
◆男の子という以外、君のことは何も知らない。
それでも、ふと思うときがある。僕たちは誕生日を同じくするきょうだいかも知れないと
◆日本人の一人ひとりがあの地震を境に、いままでよりも他人の痛みに少し敏感で、少し涙もろくなった新しい人生を歩み出そうとしている。
原発では深刻な危機がつづき、復興の光明はまだ見えないけれど、「寒き世」は「あたたかき世」になる。する。
どちらが早く足を踏ん張って立ち上がるか、競争だろう
◆原爆忌や終戦記念日のある8月と同じように、日本人にとって特別な月となった3月が、きょうで終わる。
名前も知らぬ君よ。たくましく、美しく、一緒に育とう。
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<↑シッポ応援団>先々代の白プー、先代のシルバープー、現役の茶プー。
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春分の日ぐらいに毎年咲くのだけど
今年は病院のベッドにいたので、どうかなぁ~と思ってたから
よけいにうれしかった。
【甘菜】(アマナ) ユリ科アマナ属の多年草
かつては、あちこちに自生し、その根が甘いことから食べられたそうです。
今は珍しくなりました。こんな都会に咲いているのが不思議です。
葉もお花も儚げで小さい。
わたしの人さし指と比べたら、か細いのがよくわかる。
腫れている間だけ、こんなふうに開きます。
■朝日新聞「天声人語」2011年3月31日
〈生きていて生きてるだけで燕(つばめ)来る〉飯田操。本紙が大震災の句を募ると、千数百作が寄せられた。
なおも目前で進行中の惨絶を、声や字にすることで我を取り戻す。3・11を語り継ぐ3月の言葉から
▼世帯の8割が水没した岩手県陸前高田市。中学生の佐藤久怜(くれい)さん(13)は「家が流され、教科書で残ったのは理科だけです。
勉強がしたい、書きたいこともいっぱい。ノートがほしい」
▼同市の戸羽太(とば・ふとし)市長(46)は在職1カ月での試練。妻を捜す間もない。
「市職員やその家族も亡くなった。つらいのは私だけではない。私が頑張らないと市民はついてこない」
▼「津波で家とばあちゃんを流されちゃって、捜しに行けないのが悔しい。口うるさい人でしたが、もういちど祖母の煮魚を食べたい」。
福島県南相馬市の高田美千代さん(30)だ
▼東京から岩手県宮古市に里帰り中の小林友香さん(28)は、地震の翌日に女児を産んだ。
「この町のみんなは力を合わせて生きていく。私も頑張ってこの子を守り、育てていきたい」
▼選抜高校野球が開幕。創志学園(岡山)の野山慎介主将(16)が宣誓した。
阪神大震災の前後に生まれた世代を代表し、
「人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えられると信じています。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々と……」
▼哲学者の森岡正博さん(52)は遺族に心を寄せる。
「その人たちのいのちは、彼らを大切に思い続けようとする人々によっていつまでもこの世に生き続ける」。
あの呆然(ぼうぜん)から20日。〈燕待つ陸奥(みちのく)の空なお寒し〉。
■読売新聞「編集手帳」2011年3月31日
生まれてまもない君に、いつか読んでほしい句がある。
〈寒き世に泪 そなへて生れ来し〉(正木浩一)。
君も「寒き世」の凍える夜に生まれた。列島におびただしい泪が流れた日である
◆震災の夜、宮城県石巻市の避難所でお母さんが産気づいた。
被災者の女性たちが手を貸した。
停電の暗闇で懐中電灯の明かりを頼りに、へその緒を裁縫用の糸でしばり、
君を発泡スチロールの箱に入れて暖めたという
◆男の子という以外、君のことは何も知らない。
それでも、ふと思うときがある。僕たちは誕生日を同じくするきょうだいかも知れないと
◆日本人の一人ひとりがあの地震を境に、いままでよりも他人の痛みに少し敏感で、少し涙もろくなった新しい人生を歩み出そうとしている。
原発では深刻な危機がつづき、復興の光明はまだ見えないけれど、「寒き世」は「あたたかき世」になる。する。
どちらが早く足を踏ん張って立ち上がるか、競争だろう
◆原爆忌や終戦記念日のある8月と同じように、日本人にとって特別な月となった3月が、きょうで終わる。
名前も知らぬ君よ。たくましく、美しく、一緒に育とう。
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