●神戸の近くに住んでいた友だちが、春になるとどこの家からも「くぎ煮」をつくる匂いがしてくる、と言ってました。地元では「くぎ煮用」と書かれた密封容器が積み上げられて販売されており、あちこちに宅急便で春の味を送るとか。
●くぎ煮となる魚は、「いかなご」(すずき目 いかなご亜目 いかなご科)です。
春になると、兵庫県瀬戸内にはイカナゴの新子(稚魚)の群がやってくるそうです。
名の由来は「いかなる魚の子なりや」何の魚の子か判らなかったことからイカナゴと呼ばれるようになったとか。
●この春の行事も、京都府の端くれに住むわたしは、人ごとのように思っていました‥。
お隣からお手製のくぎ煮が届き、甘辛い佃煮風のものが大好きな、わが夫は大喜びで食しました。
今まで買っていたものより大層おいしいと夫は、お隣の奥さんに満面の笑顔でお礼を‥。
●翌日、レシピ、キザラ(粒の大きい砂糖)と共に、売っているお店の情報も届きました。
自然に流れは、くぎ煮つくりに‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
お店にはせ参じ、1キロ入りの「いかなご」をゲット。980円でした。
【くぎ煮つくりの鬼オキテ 三カ条】
●水は、1滴たりとも加えてはなりませぬ。
●強火約30分、ふきこぼさず煮なくてはなりませぬ。
●途中は、決してかきまぜてはなりませぬ。
材料は、<いかなご(稚魚ですスズキ科の魚) きざら しょうゆ みりん 酒 生姜 白ごま>
●コトコトではなく、強火でゴトゴトと煮てできた「くぎ煮」は、絶賛のお味でした。
このネーミングは、煮上がった姿が、さびて曲がったクギに似ているからだそうです。
●あ~あ、よかった。お隣さま、ありがとうございました。
またひとつ、レパートリーが増えました。
しかし非常勤主婦は、疲れました。
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