本2冊
私は
本を読む時
ストーリー性の強い物は
1冊に絞って読みます。
でも、
淡々としているものや
軽い文型の物は
2冊平衡して読んだりする事があります。
又
ハードカバーの物は
重いので
家用
文庫本は持ち運びし易いので
バッグに入れて持ち歩き用で
これも平衡して読むケースです。
「ジョン・マン」は1冊に絞って読んだ本です。
そして
あの黒猫ヤマトの社長さんであった
小倉昌男さんの
「経営学」(ハードカバー)
と
平衡して読んでいた文庫本
沢木耕太郎さんの
「旅する力」
と
唯野未歩子さんの
「正直な娘」
2冊を今日
読み終えました。
沢木耕太郎さんの
「旅する力」は
例の
「深夜特急」を書いた
裏話やきっかけ、
書き進めていった流れ等を
書いた本です。
唯野未歩子さんの
(唯野さんなんていうと
なんか私としてはむず痒いのですが・・・
実は唯野さんは
娘の小学校からずーーと一緒だった
クラスメイトで
~さんなんて呼んだことはないのです。
タラとか未歩子ちゃんとか呼んできました)
「正直な娘」は
思春期の不安定な女の子達の
自由な中で
いつ自分が外されるかわからない不安
それでいて
相手を常に思いやっている仲間。
表面ケラケラしていても
真髄で
深く傷ついている。
友達のつまずきを酷く悲しんでいる。
複雑な今の人間関係の様なものが
見え隠れするような文でした。
ちょうど
私の孫が
この位の年頃ですが
大人と接する彼女の表情には
このストーリーの様なところは見えません。
が
おそらく
同じ世界にいるのだと思えます。
我々が
この時期だった頃よりは
ずっと複雑になっており
我々の頃の方が
ぬくぬくとした中で
ゆったり育っていたような気がします。
私の娘や未歩子ちゃんの通っていた学校は
それはそれは自由で
個人を大切にする
規制の殆どないといっていいほどの
学校でした。
けれど
そんな自由な中でこそ
自分を見失わないで過ごしていくということは
どんなにか大変なことなのです。
この文からは
そういう環境で育った
彼女が浮かび上がっています。
以前、観た
彼女が監督であった映画
「三年身篭る」
は
奇想天外なストーリー。
でも
観た後
ほのぼのとした
温かさに包まれた映画でした。