「蜜蜂と遠雷」 恩田 陸 著
直木賞を受賞された作品です。
普段
私は、受賞作というものには
あまり手を出さないのですが
今回の作品は
受賞のニュースを聞いた時から
関心があり
本屋さんで手に取って
思わず買ってしまいました。
芳ヶ江国際ピアノコンクール
という大きなコンクールで
エントリーから本選までを描いた1冊ですが
数日の事ながら
500頁にものぼる
大作です。
その500頁
ハードカバーでもありましたので
最初
読み切るのに
かなりかかりそう
と思ったのですが
つぎつぎ
つぎつぎ
はらはら
どきどき。
そして
演奏される曲を
ノスタルジックに表現され
コンテスタントの
微妙な心の動き
曲の捉え方にも
細心の心配りで描き出されます。
本選に残った
6人の中
二人の日本人
と
日本人ではありますが
アメリカ国籍の一人
そして
本選には残らなかったものの
特別賞を受けることになる
やはり
日本人の男性
主に
この4人に寄って構成されていきます
この4人が
非常に心地よい関係で
あやとりの様に繋がっていきます。
読み応えがあるのに
決して重すぎないと感じていたのは
文章の描き方に
癖がなく
美しかったからだと思えるのです。
ここのところ
良い本に恵まれていて
幸せを感じています。
近々
本選で演奏された曲のCDを
買ってこようかと思っています。
自分も「蜜蜂と遠雷」読みましたよ。
いい作品ですよね。
審査員ひとりひとりの想いや人生が繊細に描かれているところが良かったです。
そのうえ音楽をこのように表現できるなんて本当にすごいと思いましたよ。
様々な嫌な事がある今日日、悪意というものが存在しないこういう本は、読後気持の良いものですね。
おっしゃる通り、表現も中々だったと思います。