昨日
娘と一緒に有楽町にあるヒューマン・トラストシネマで
イランの映画
「君は行く先を知らない」
を観て来ました。
イランの映画はとても久しぶりです。
昔はアッパスキアロスタミ監督の映画が大好きで
その他にも
イランの映画の子役なさん達は
自然の芸達者で
中々見甲斐がありDVDをよく借りて来たものです
監督も代替わりして
今回のこの映画
やはり監督のジャファル・パナヒの息子さんである
パナー・パナヒという若手監督さんの映画でした
パナー監督はアッパスキアロスタミさんの助手
勿論お父様のジャファル監督の助手もして
この世界に踏み出したそうです。
1台の車に家族4人と犬1匹が乗って
イラン特有の広い広い荒野を旅しています
殆ど話さず
無言で運転する長男
ラジオから流れる懐メロに合わせて
大きな声で歌うお母さん
脚を怪我してギブスを嵌め
何か悪態をついているお父さん
でも
この悪態お父さん
何故か愛情を感じさせるのです
それに
可愛い無邪気で元気な次男
年老いて余命幾ばくもないと言われている飼い犬。
ずーーっとずーーっとオフロードの旅が続くのが
私はなんの旅なのか理解できていませんでした
ただの家族旅行とはちょっと様子が違うのです
最後の方の画面で
なんか、なんか
もしかして・・・
みたいなものはありましたが
帰りにパンフレットを買って読んでみて
やはり!
ということがわかりました。
途中の画面でもそういった雰囲気はチラッとありましたが
やはりイランの国情とか文化とか政治、宗教等々が良く理解されてないと
本当の意味を
ラストストーリーまで掴めないのだなと思いました。
でも
次男の賑やかな無邪気さとか
オフロードの画面
星を眺めながらのお父さんと次男の会話画面
ストーリーのあちこちに
イランの映画ならではの情景を拾い取ることは出来満足満足
ストーリーも中々深いものでありました。