本 若冲
先日
河鍋暁斎の絵を観に行くきっかけとなった
本 「若冲」 澤田瞳子著
電車の中等で読み用に
I book で求めた1冊でした。
町役を務める
老舗「枡源」の跡継ぎを辞して
絵描きに没頭する
若冲。
彼の連れ合いである三輪は
姑等の対応に
辛い毎日を過ごし
果ては
土蔵で首を吊って自殺してしまう。
若冲は
何も力になれなかった夫として
ひたすら
画を描く一生を貫いている。
そんな義兄を憎む
三輪の弟 弁蔵
ゆくゆく弁蔵は
若冲の贋作を描いて
その恨みを貫いていく。
しかし
弁像がいて
三輪がいて
それだからこそ
絵を描くことができてきた若冲の
死の寸前の画の中に
ずっと
兄の世話をしながら
彼の絵を理解してきた一人
志乃は
三輪の姿を発見する。
画家とは
いろいろな境遇や
様々な性格であってこそ
それなりの
味のある画が描けるのだという事を知る
1冊でした。