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loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 政と源

2015-12-09 | 

「政と源」   三浦しをん 著

久々 三浦しをんさんの本です。

全く違う分野の仕事

まるで正反対の性格

もう

人生の3/4は生きたであろう

幼馴染のこんな二人

そして

この方のいつものテーマであるかと思われる

日本の古き仕事技がテーマです。

 

源さんは

日本一

いいえ

世界一と自負する

つまみ簪の職人で

熱烈に恋した奥さんを

若くして亡くします。

反対に

大学を出て

懸命に働いてきた

銀行マンの政さんは

従順と思われていた

奥さんに

ある時

突然に

家を出て行かれます。

 

でも

そこは三浦さんの文章。

出て行かれた奥さんとも

最後は

なんとなく

縒りが戻りそうな雰囲気で終わっています。

 

源さんと政さんの

意地を張ったり

喧嘩になったり

それでも

底に流れるものは

やはり

幼馴染の良さ

相通じる気持ち

こんな

子供の様な

大人の付き合いを

相変わらずのタッチで書きあげておられます。

 

ワタクシ

たまたま

今日

アンサンブルの合わせ稽古があったのですが

このお仲間は

正に

幼馴染。

小学校時代の友人達です。

男性女性を問わず

兄弟姉妹の様なお付き合いです。

本当に

幼馴染というものは

掛買のない

大事な宝物です。

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本 合言葉はクラムボン

2015-11-14 | 

「合言葉はクラム本」

夢の注文うけたまわります。

林 洋子 著

 

かなり

個人的な本ではあります。

林 洋子さんという

役者さんが

宮沢けんじさんの本を

ハープのバックグラウンド

と共に

全国で

朗読して聴かせる活動をしておられました。

その活動状況をまとめた本です。

 

たまたま

バックグラウンドをしておられた方が

我がアンサンブルのお仲間で

その方からお借りした本なのです。

 

私も以前

東北を一人旅していた頃

宮沢けんじ館は

訪れた所で

「よだかの星」

なんかは

展示された絵本から

涙した記憶があります。

 

そんなわけで

興味深く読ませていただきました。

 

☆   何故か文字変換が、邪魔されて上手くなされません。

    文字選びが出来ず

    未熟な文になってしまいました。

    なんとか、頑張って解決せねば。

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本 昆虫はもっとすごい。

2015-10-25 | 

「昆虫はもっとすごい」

九州大学総合研究博物館助教

丸山宗利さん

東大名誉教授

養老孟司さん

国立科学博物館特別研究性

中瀬悠太さん

お三人の対談形式の本です。

 

東京ど真ん中で育った割には

子供の頃の私は

虫集めに勤しみ

蛙をぶら下げては駆け回る

お転婆娘でしたので

虫には

今でも興味あるのです。

 

案の定

興味深いお話が沢山のっていて

充分に楽しめる1冊でした。

名前も聞いたことのない虫達が

沢山出てきたり

同じ蟻でも

違う個体が沢山あったり

擬態している虫が

蟻の様相をしていることがあったりとか。

 

知らないことだらけでした。

 

今まで

私が蟻と思って見ていた虫も

もしかしたら

他の虫の擬態だったかもしれず

え?え?

という思いに囚われました。

 

虫には地下で暮らす為

目が退化してしまった物も多く

それらには

「めくら・・・・」

と名付けられているのですが

差別という観点で

今では

名前が変わっていたりするそうです。

「チビ・・・・」「ごみ・・・・」なんかもしかり。

 

その他

匂いコミュニケーションの問題

やら

毛コミュニケーションの話

(最近は男性でも脱毛する人間世の中。

虫のことを考えれば

少し

毛に対する見方もかわるのではないか

とおっしゃいます)

蟻は清潔好きで

ちゃんと

部屋が目的で分かれており

餌置き部屋

幼虫を育てる部屋

挙げ句の果てには

ゴミ捨て部屋もあるそうで

中には

抗菌剤を出す輩もいるのだそうです。

 

我が家

蟻さんに

お掃除お願いしたい・・・・

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本 スクラップ・アンド・ビルド

2015-09-16 | 

「スクラップ・アンド・ビルド」  羽田圭介 著

芥川賞受賞された

羽田圭介さんの本です。

 

ニート状態である

青年の

老人介護を綴った作品。

 

「早う死にたか」

と口癖の様にいう祖父の

何が幸せなのか。

どうしたら

早く

苦しまずに死に至る事ができるか。

 

ワタクシ自身

身につまされる

話です。

 

実際

ピンピン コロリ

なら

どれだけ幸せかと

常々思っております。

 

でも

人間は

生まれてくる事も

死ぬことも

自分では選ぶことはできない。

 

最近

子供虐待

やら

老人ホームの老人虐待

という話をよく聞きます

 

子供も

この人なら

きっと自分を可愛がって育ててくれる

なんて

選ぶことは出来ず

虐待の手につかまってしまえば

逃れることは難しいし

老人

特に認知症になってしまった老人等も

そういう事にハマってしまっても

発覚することは

今まだ

難しい事です。

 

私のお友達が

もし

老人ホームに入るなら

ロボットに世話してもらった方が良い

と言っておられました。

要を得ている

と可笑しくなりました。

私も同感。

でも

情けないことです。

人間が人間に頼れないなんて。

 

この本は

またまた

私を

老いていくことについて

考えさせられる本ではありましたが

古い人間の私は

最近の若い方達の

文章が

中々

馴染めない時があります。

 

その殆どは

言葉遣い

言葉が直接的すぎるところにある様です。

 

文章は

やはり

ある程度

美しくあってほしい

というのは

私の単なる偏見かもしれません。

が・・・・・

 

 

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本 ジョン・マン (立志編)

2015-08-26 | 

山本一力 著  シリーズ5 「ジョン・マン」

立志編です。

 

ジョン・マンが

ホイット・フィールド船長の家で

バートレット・アカデミーに通い始めます。

そこでジョンは

ジェイコブという親友を得ることになります。

 

そんなある時

フィールド船長が

モーガン造船所の

ミスター・モーガンの依頼で

捕鯨船に乗る契約をします。

船長の勧めもあり

ジョン・マンは

独り立ちを目指して

樽造りクーパーの技術修行の為

樽造りとしては一人者ではありますが

偏屈として知られる

ハシーの店に住み込みする決意を固めます。

 

そこでも

ジョン・マンは

カルロスという

友人を作ります。

アカデミーに通い

勉学にも勤しみながら

並大抵でない

この修行が始まるところで

この編は終わっています。

 

この編も

相変わらず

面白くて

ずんずん進み終えてしまい

終わりが

物足りなく感じる位でした。

 

次編が楽しみです。

 

 

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本 「あかね空」

2015-08-23 | 

本 「あかね空」  山本一力 著

久しぶりに小説らしい読書を致しました。

 

京都南禅寺そばの平野屋で修行を積んだ栄吉が

独立を許されて

江戸、深川蛤町へやって来て

そこで

豆腐屋を開きたいと思っています。

桶屋職人の娘

おふみは

この栄吉に一目で惹かれるものを感じ

おふみの父親、源治も

栄吉に好ましい印象を抱きます。

 

源治の取り計らい

おふみの協力で

栄吉は

この地で京の豆腐屋を開く道に到達します。

 

ところが

京の豆腐と江戸の豆腐との固さの違いから

商売は

そうは上手くいくものではありません。

 

その後

おふみと栄吉は結婚しますが

二人の努力

そして

子供達

話は

江戸

深川で進展していきます。

 

すらすら

さくさく

と読み進む1冊でした。

 

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本 蚊がいる

2015-08-11 | 

「蚊がいる」   穂村 弘 著

大分前に買ってあった本

仕舞い読になってしまうところでした。

いつか読もうと思いながら

なんとなく機を逸していました。

 

ところが

読んでみると

面白い!

 

この方

私は知らなかったのですが

歌人なのだそうですね。

絵本の翻訳なんかもなさっているそうです。

 

だから

繊細というか

着眼点が上手いんですね。

 

これは

随筆ですが

例えば

「桜」という題の随筆

毎年

お花見に行く時を迷ってしまう。

いつかはきちんと観なくてはなるまい。

いつにしよう。

今日か明日か明後日か

迷っているうちに、どんどん時間が経っていく。

いつでもどこでも良いのだけれど

気持ちの中で「最高の桜」を捉えたいと思うので緊張ししまう。

と言います。

最高の桜 は 最高の今 なのだと。

でも気楽に行けばいいものを

「今」のハードルを上げたがばっかりに

春が過ぎてしまうことがある。

そうです。

 

確かに

私も

毎年 お花見は

今年はどこへ行こう!

どこがいいかしら?

いつかな?

あれこれ

情報を探すのです。

でも

それが

小さな公園であっても

名所でなくても

静かに

花を愛でられれば良い

と思います。

 

ただ

どうしても

欠かしたくない

私の拘り

中目黒の目黒川です。

昔は静かで良かった。

最近は

人・人・人

食べ物の匂いが漂い

カフェ難民の人達がわんさか。

 

ちょっと

がっかりなのですが

それでも

足を向けてしまうのが

ここ

なのです。

最近は

忍者の様に

そそそそそ

人並みをすり抜けて

川に枝垂れる桜のみ

横目

真正面

未練たらしく

後ろを振り返りながらのお花見です。

 

他にも

色々 色々

共感できるお話が満載でした。

 

最後は

芥川賞受賞者の

又吉直樹さんとの対談で終わっています。

 

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本 蒼ざめた馬をみよ

2015-08-09 | 

ちょっと持ち歩きの為の本を探していました。

薄さ、短編集

ということで

「蒼ざめた馬を見よ」   五木寛之 著

に決めました。

 

舞台は

ソ連時代のロシア

ブルガリア

日本

と代わっていきますが

いずれも

ある男性が巻き込まれた事件の

裏のお話です。

そして

事件に女性は付き物

やはり

どれも

多少なりとも

女性が関わっています。

 

世の中に

知らされることなく

表部分で片付いてしまう

そんな

裏の裏のお話です。

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本 あの家に暮らす4人の女

2015-07-31 | 

「あの家に暮らす4人の女」   三浦しをん 著

佐知とその母親 鶴代

それに

佐知が教えている刺繍の生徒 雪乃

仕事場で雪乃の後輩 多恵美

の4人が同居する

牧田家。

 

そして

他人でありながら

何故か

門番の様に住み着いている

離れに住む山田さん。

 

この牧田家で

ストーリーは展開していきます。

 

この家には

開かずの間があり

ある日

雪乃がこの部屋を掃除すべく

鍵をこじ開ける

そこで発見したもの。

なんとそれは

干からびた

ミイラ???

佐知の父親?

殺人?

という話の展開が

ちょっとコミカルに続いていきます。

 

結局それは

佐知の父親

(この方は

奇妙なというか

あまり役にも立たない物の収集家だったのですが)

お父上のコレクション

河童の作り物でした。

 

妙に雪乃はそれが気に入り

ダイニングに飾られることになります。

 

そして

ある日

この平穏な家に

強盗が押し入り

危機一髪

その時に

不思議なことがおこります。

 

なんか

強盗のくだりや

ストーカー行為にあっている

多恵美の話

これらだけ

みていると

結構ハードなストーリーの印象ができてしまうのですが

サラサラ

サクサク

三浦しをんさん流のつづりで

すんなり読めていける本です。

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本 情報楽園会社

2015-07-30 | 

「情報楽園会社」

というこの本

蔦屋社長

増田宗昭氏が書かれた本です。

 

代官山 蔦屋には

私は

しょっちゅう入り浸っておりますが

本好き

カフェ好き

の私には

正に楽園と言うに相応しいかと思います。

 

そこここに置いてある

本を何冊かカートに入れて

スタバのコーヒーを飲みながら

椅子に座って

心行くまで試読できる。

 

買った本は

1000円以上から

無料で配送してもらえる。

 

しかも

代官山という立地の良さも

蔦屋さんの建物のモダンさも

楽園と呼べる

それであると思うのです。

 

そこで

蔦屋を動かしている方は

どんな方かと

以前から興味をいだいていました。

 

たまたま

新聞か何かで

この本を知り

二子玉蔦屋さんに行った時

買って来た物です。

 

そもそも

この蔦屋という店名

実は

増田さんのおじい様は

裸一貫から土建業で成功された方で

一方

何故か置屋もやっておられたのだそうです。

その屋号が「蔦屋」

古典的な名前を探し求めていた

増田さんが

これだ!

と思われたと言います。

 

ところが

後で知ったのだそうですが

この蔦屋という屋号は

江戸 日本橋大伝馬町にあった

地本問屋

通称は蔦喜

蔦屋重三郎の本家なのだそうです。

 

それこそ

もってこいの縁

というわけです。

 

増田さんは

早くから

本屋は本だけのものではなく

広い意味での情報提供の場

と考えておられた様で

今の様な

様々な形態コラボのお店が出来上がっていったのだと思います。

 

私は

昔から

本屋さんでの立ち読みが

なんか

イマイチ居心地悪い

だいたい

何故か

私は本屋さんで立ち読みを始めると

トイレに行きたくなるのです。

それで

そこそこ見て

欲しい物があれば買うわけですが

なんか

不完全燃焼のまま

お店を後にする

ということが多かったのです。

 

蔦屋さんの様に

ゆっくり吟味して

本が買えるということは

私には

至福のひと時となります。

 

増田さんは

ディレクTVを

日本に取入れて

広めようとして

これは大きな失敗に終わってしまったのですが

その後

あの

代官山蔦屋を立ち上げた様です。

 

踏まれても

へこたれない精神というものが

宿っている方だと思われます。

 

この本を読むと

今の会社経営の形やら

アイディア

ああ、あれとあれが結びついていたのね。

という発見などが

見えてきます。

 

文字も大きく

読みやすく

(私には経営のノウハウはありませんので

 ちょっと理解できない部分もありましたが)

興味深い

1冊でした。

 

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