「土漠の花」 月村了衛 著
ソマリアでの
海賊対処行動
ジブチの
自衛隊活動拠点に墜落した
有志連合海上部隊連絡ヘリの
捜索救助要請に従事していた
自衛隊員の所に
命を狙われている女性が駆け込んで来た
そこから
この壮絶なストーリーが始まります。
石油をめぐる
アフリカの闘争で
信じられない虐殺が行われ
罪のない村人たちが
次々と殺戮されている。
ハラハラ
ドキドキ
の
ストーリーの流れの中に
根付く
男の友情に胸をうたれ
ほんのりと
見え隠れする
ラヴロマンスに
優しい時を感じ
素朴な村人や子供達に
心温められ
文章の
あらゆる要素が組み込まれた
止まらぬ勢いで読んでしまう本でした。
なんだ、かんだと
ニュース性のある話が
テレビや新聞で交される中でも
まだまだ
平和ボケの感じられる日本。
我々は
まだ
幸せの中に生きている
ということを
実感させられてしまいました。