「小倉昌男 祈りと経営」 森 健 著
ヤマト宅急便の父である
小倉さんの事を書いた本です。
以前にも
小倉さんが
どの様に宅配便事業を進めていったか
等を書いた本を読んだのですが
こちらは
それから更に一歩踏み込んで
小倉さんの
かなりプライベートな事に触れた文章になっています。
そして
小倉さんの最後の人生まで描かれた本でした。
何故
プライベートなことに触れたかは
小倉さんが
ヤマトを実質的に引退した後
福祉事業を
私財を投じて始めた所以に関係してくるからでした。
家族の話あっての
この福祉事業だった訳です。
小倉さん個人のことや
ヤマトさんのこと以外にも
数々の事を知った本でした。
私は
ベーカリーの
「アンデルセン」
と
「リトゥルマーメイド」が
どういう関係なのか
ずっと、よく分からず仕舞いでいたのですが
いずれにしても
元は
高木ベーカリーだったことを知りました。
ご存じの方はご存知なのでしょうが
私はそこで
合点がいった訳です。
そういった
小倉さんに関係のあった
企業人
あるいは
敬虔なクリスチャンである彼と結びつく
牧師さん
等々
色々な方が登場しておられます。
面白いのは
本を読んでいると
それまでバラバラだった事柄や人物が
ある時
ふいっと
パズルの様に
ピタッ
とはまる事が良くあることです。
今回のこの本も
小倉さんという方の
人柄を
良く知ることのできた1冊でした。