デイヤス・ホールは、 戦争の間にひどく荒れてしまった。 アスパラガス の苗床だった所には 浜麦 が生い繁っていた。 アスパラガスのふさふさした葉が少しばかり 波打って僅かにその名残りを留めている。 野襤褸菊、野昼顔 などの雑草だけが どれもこれも元気良く育っていた。 【A・クリスティー作 「予告殺人」】 |
午前中は、何とか小康状態を
保っていた空も午後になると
本降りになって来ました。
そう言えば台風、石垣島は
暴風域に入ったそうですね。
台風の進路が気になる処です。
こんな雨の中、(昨日もですが)
続々と 「白い貴婦人」 こと、
バニラ色の薔薇が微笑んでいます。
いいえ、真珠の涙・・でしょうか・・。
どちらにしても絵になる薔薇ですね。
今日は雨粒の宝石を纏(まと)って
いますから、いつにも増して
瑞々しい気がします。
一方、殊の外、雨が嬉しそうなのは
「白十字のマザー・テレサ」 こと、
こちらの 「ドクダミ」 でしょうか。
昨日は1、2輪花を見ただけでしたのに、
俄(にわ)かに増えた気が・・。
庭が白十字の花で埋め尽くされるのも、もうすぐです。
【どくだみ】
【「藜(アカザ)」】
そして、もう一つ、ほんのり頬を染めたのは、「藜(あかざ)」。
去年は、ゼラニウムの鉢に、たった1本だけ咲いたものですが・・。
その種がこぼれたのでしょうね、今年は沢山咲いています。
ドクダミもそうですが、この藜も食用になりますものね。
上記のA・クリスティーの文章ではありませんが、
これらも雑草の部類に入るのでしょうね、逞(たくま)しさを感じます。
そうそう、これも上記の 「野襤褸菊(ノボロギク)」。
道端や空地等、どこでも良く見掛ける黄色い花ですが、
“野に生える、ぼろ菊” だからとか。
そのままではありませんか。いやはや・・。