紅薔薇 は真っ盛りだった。 セーラは元からこの紅薔薇が好きだった ―― 薔薇自身、セーラと同じく、 溌剌とした生命の喜びで活き活きとしていた。 (中略) 片隅にどんなに機嫌をとっても 1度も花の咲かない薔薇の茂みがあり、 セーラはそれを 「気難し屋の薔薇」 と いつも呼んでいたのが、見よ! この夏には何年もの間秘められていた美しさが あまたの白い花となり、 そこはかとなくかぐわしい香りをたたえた 浅い象牙の杯を思わせた。 【「アンの友達」 6.】 |
今日も概ね晴れの天気となりました。
ただ今日は太陽が顔を出しては
いるものの、空はぼんやり。
遠くがあまり見渡せません。
ひょっとして黄砂・・?
でも、天気予報ではそんな事、
一言も言っていませんでしたっけ。
それよりつい今しがたには、
パラパラ~ッと雨。
ちょっぴり風も出て来て、肌寒さも。
でも、パ~ッと太陽。変な天気。
さて拙庭には、この華麗な花姿から
私が「公爵夫人の薔薇」と呼んでいる
真紅の薔薇があります。
品種の違う、もう一つは、
「淑女の薔薇」。
一足先に、その公爵夫人が
今、満開です。
ただ、バニラ色の薔薇。
秋から冬に咲く、シミ一つない美しさと比べますと、少々見劣り。
別に虫が付いている訳でもないのですが・・。
~なんて。
薔薇も、十分美しいのにこんな事言われて、
たまったものではありませんね。それにしても・・。
今更申すまでもありませんが、薔薇の効果って計り知れないものがありますね。
マリー・アントワネットやエリザベートを初め、
世界の美女たちは、こぞって薔薇を愛したものです。
それは肖像画の中にも如実に表れています。
薔薇を手にしたり髪に挿したり。ある時は背景に、又ある時はドレスと・・。
そう言えば、目の前の写真立ての写真も、トマス・ゲインズバラの薔薇の肖像画。
そして、ジュエリー、靴など、様々なアイテムにも。
そうそう私、今、薔薇柄のワンピースを着ています。
勿論、普段着で全くの偶然ですけれど。
でも、普段使いのタオルを薔薇柄にしたり、薔薇のカップやお皿を揃える・・。
こんな事も、薔薇ならではの楽しみ方ですね。