ミス・ジェーン・マープルは、 いつもの 窓の側 に座っていた。 その窓からは庭が見渡せる。 かつては彼女の自慢の種の庭だったのだが、 今はそうは言えない。 最近では庭に目をやるたび心が痛む。 ここ暫く彼女は庭仕事を禁じられていたのだ。 かがみこむのも、土いじりをするのも いけないという訳だ ―― 【A.クリスティー作 「鏡は横にひび割れて」】 |
連日の雨模様となりました。
最近では、2日と続けて雨など降る事はありませんでしたのに。
早くも梅雨のようなサマに嫌気がさしています。
それでもその合間を縫って庭に。
つい昨日、支柱を立てたばかりと言いますのに、
薔薇は雨の重みで思い切り腰を低くしています。
勿論、蔓(つる)薔薇ではないのですが、思いの外繁りましたので、
ふと、アーチに絡ませば素敵! ~なんて思ったものです。ちょっと思案中。
さて上記の文章は、ご存知 A.クリスティー 『鏡は横にひび割れて』 の出だし部分です。
『アンの世界』 と、クリスティー物に共通点があるという事は、
これまでにも再三、述べていますね。
ミス・マープルは、「パティの家」 の ジェムシーナおばさん と重なります。
イメージ的には随分、異なりますが、いつも暖炉の前で編物をしているのは一緒。
又、いつも窓の側に座っている処は リンド夫人 にも。
ところで、ヨーロッパでは 「貴族の織物」 とも呼ばれているレース。
その名の通り、レースは、そこにあるだけで、ゴージャスな雰囲気に。
写真は暇に任せて編んだ、レース類です。
冒頭の写真は縁飾り。
2枚目の写真の 「薔薇模様のレース」 も本来はそうですが、
幅が広い分、こちらは棚飾りにも。
そうそう、以前にはこの同じ模様でカフェカーテンを編んだ事もあります。
勿論、丈もより長く、幅も広げなければいけませんが・・。
カフェカーテンと言えば、椅子に敷いているのがそうです。
元々は、チェアバックだったものを応用。
本来のカフェカーテンで、そのうち登場させますので、その時はよろしく。