【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

記憶の封印

2014-03-04 22:28:08 | レトロ(素敵)な空間~散策







【拡がる果樹園】


【本館東にある別館(昭和6年建築)】


【表門(開設当初からのもの)】





「・・・バンドル嬢ちゃま。
この チムニーズ館 にまさか他人が
住む日が来るとは思いませんでしたよ」

「あら! でもね、時勢 には敵わないわ、
あなただってこの家が、
素敵な遊園地付きの洒落しゃれたフラットに
変わるのを見ないですんだら、
幸せだと思わなくちゃ」
           【A・クリスティー作 「七つの時計」】





   朝は冷えましたが、日中は暖かくなりました。
  午前中は快晴。ただ、お天気の方は下り坂との事。

   そのせいか、午後には真珠色の空になりました。
  とは言え、薄日は射していましたけれど。
  









【農場研究室】






【炊事室、加工室、倉庫、農機具舎、肥料庫等】




   さて、今日の写真。
  これまで “アン気分に浸れる場所” として
  何度も登場した場所です。私のお気に入りの場所。

   ところが、さきおととい、この建物が、
  今月末までに取り壊される事を知りました。

   古い建物とは言え(昭和3年建築)、
  広大な敷地の中には、大層趣きのある建物が並んでいます。

   昨日、「続き」 としましたが、今日再び出掛けて来ました。
  さきおとといも写真を撮る事は撮ったのですが、
  動揺してしまって、たいした写真は撮れませんでしたから。

   それにしても日本って、
  古い建物も、いとも簡単に壊してしまうのですね。

   そうそう今日の例文は、『A・クリスティーの世界』 から。
  さすがイギリス、取り壊しませんね。

   でも、ここでも出て来る言葉は 「時勢」。
  今回の取り壊しも時勢と思わなければならないのでしょうか・・。
  これだけの建物、残念ですけれど。

   正面玄関に続く公孫樹並木、六連のアーチ窓、黒光りする廊下と。
  記憶にしっかりと焼き付けて置きましょう。