【ブラックベリーの実】
ある気持ちの良い8月の午後のこと、 (中略) 8月の午後は古代詩などを読むよりは 夢想するのに相応しかった。 斜面を成した畑は青い靄に包まれて 豊かな収穫を約束している。 そよ風が微かな音を立ててポプラの 木々に囁き、桜の果樹園の片隅には、 薄暗い若樅の茂みを背に、 燃えるような 赤い 芥子の花が首を振っていた。 【「アンの青春」 第1章】 |
朝からカンカン照りの空が続きます。
それは、うだるような暑さ。
しかもその本格的な夏が、
例年より二週間も早く訪れたのですから大変です。
ふっと今が 8月 のような錯覚すら覚え。
尤も、『アンの世界』 の8月は日本と違って、
気持ちの良い8月のようですけれど。となれば・・。
アン のように前向きになるしかありませんね。
夏は、やっぱり暑い方がいいですもの。
今、我家では赤い芥子(ケシ)の代わりに、
燃えるような赤いハイビスカスの花が首を振っています。
それにしても、「想像の余地」 から自由に 『アンの世界』 に
行ける事に感謝。ちょっと無理矢理っぽい気もしますけれど。
もう随分前になりますが、だらだらと梅雨が続き、
日照時間の少ない夏だった事があります。
当然、農作物にも被害が。所謂(いわゆる)、冷害。
勿論、農作物ばかりでなく、ビールなど夏向き商品も売れません。
有名な宮沢賢治の詩(「雨ニモマケズ」) に、
「寒サノ夏ハオロオロ歩キ・・・」
~とは、こんな夏だったのでしょう、きっと。
そんなこんなで。
カラ元気? でもいいですから心と身体を引き締めて、
暑い夏を乗り切りたいものですね。~なんて。
ところで、ブラックベリーの実が赤くなりました。
赤いという事で、今日は朱夏に仲間入り。
これが黒くなりますと、いよいよ頂けます。
後、もう少しの辛抱ですね。