【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

春の声

2008-03-16 20:19:25 | 路傍の花~道草


   今日も昨日同様、雲一つない、
  穏やかな晴天となりました。
  そして・・。

   今年初めて鶯の、
  「ホー、ホケキョッ!」 の声。

   玄関先に出れば、お向かいの
  家の沈丁花の香りにクラッ!

   そんなこんなで、こちらは一気に
  春爛慢の様相を呈して来ました。

   何かが訪れる時には、必ず音を
  伴うと言いますが、今朝は鶯の春を告げる声を伴ってやって来たと、いう訳です。

   昔の人は衣擦 (きぬずれ) れや、
  木々の葉擦れにも、その音を感じたと言います。

   今よりもっともっと自然の音には、
  敏感だったのでしょうね。

   そうそう、音を連れてやって来る事から
  “訪れる” という言葉になったと言われています。

   さて、今日も可憐な野の花に、スポットを・・。
  暖かくなって、俄かに花芽を付けて来ましたね。

   小さくても、一生懸命に咲いている姿に、
  勇気を貰うと同時に、癒されます。

   白い花の方は、春の七草の一つでもある、
  「ナズナ」 です。別名、「ペンペン草」 。
 
   “ペンペン” と言うのは、実の形が三味線の
  バチに似ているから付けられたとか。花の名前にも、色々な “いわれ” があるものですね。

   黄色は、言わずと知れた 「菜の花」 です。
  菜の花を歌った歌には、有名な 「おぼろ月夜」 が、ありますね。

   日本の春の風景を歌った、格調高いものです。
  誰でも一度は、歌った事があると思いますが、歌詞が又、素敵なのです。

 


           おぼろ月夜 

   Ⅰ  菜の花畠に 入り日薄れ
      見渡す山の かすみ深し
      春風そよ吹く 空を見れば
      夕月かかりて にほひ淡し

   Ⅱ  里曲さとわ火影ほかげも 森の色も
      田中の小道を 辿る人も
      かわずの鳴くも 鐘のおと
      さながら霞める 朧月夜


                        作詞 高野 辰之
                        作曲 岡野 貞一