今日も昨日同様、雲一つない、
穏やかな晴天となりました。
そして・・。
今年初めて鶯の、
「ホー、ホケキョッ!」 の声。
玄関先に出れば、お向かいの
家の沈丁花の香りにクラッ!
そんなこんなで、こちらは一気に
春爛慢の様相を呈して来ました。
何かが訪れる時には、必ず音を
伴うと言いますが、今朝は鶯の春を告げる声を伴ってやって来たと、いう訳です。
昔の人は衣擦 (きぬずれ) れや、
木々の葉擦れにも、その音を感じたと言います。
今よりもっともっと自然の音には、
敏感だったのでしょうね。
そうそう、音を連れてやって来る事から
“訪れる” という言葉になったと言われています。
さて、今日も可憐な野の花に、スポットを・・。
暖かくなって、俄かに花芽を付けて来ましたね。
小さくても、一生懸命に咲いている姿に、
勇気を貰うと同時に、癒されます。
白い花の方は、春の七草の一つでもある、
「ナズナ」 です。別名、「ペンペン草」 。
“ペンペン” と言うのは、実の形が三味線の
バチに似ているから付けられたとか。花の名前にも、色々な “いわれ” があるものですね。
黄色は、言わずと知れた 「菜の花」 です。
菜の花を歌った歌には、有名な 「おぼろ月夜」 が、ありますね。
日本の春の風景を歌った、格調高いものです。
誰でも一度は、歌った事があると思いますが、歌詞が又、素敵なのです。
朧月夜
Ⅰ 菜の花畠に 入り日薄れ
見渡す山の端 霞深し
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し
Ⅱ 里曲の火影も 森の色も
田中の小道を 辿る人も
蛙の鳴く音も 鐘の音も
さながら霞める 朧月夜
作詞 高野 辰之
作曲 岡野 貞一