雨の日の 「春分の日」 となりました。
静かな雨。そして気温は、ちょっぴり低め。
まだ、花冷えと言うには早いかも知れませんが、
体感的に 「花冷え」 「木の芽冷え」 「若葉寒む」 ~ と続くそうです。
雨では、「桜雨」 より
「木の芽春雨」 の方が、早いのに面白いですね。
その雨も、お昼前には、ほとんど上がったようですが・・。
「あたしは、前から樹木の崇拝者です。」
【「アンの愛情」 1.】
アンの言葉に、こんなフレーズがありますが、
その気持ち、分かるような気がします。
冒頭の写真の 【木瓜(ぼけ)の花】 は、
一昨日の記事にも記したものです。
道に落ちている沢山の赤い花びらに、
花の咲く木があるとは分かったのですが、
周りを見回しても、それらしいものは見当たりません。
見上げましたら・・遥か彼方に赤い花・・。
やっとこの木が、その花の主だと分かったという訳です。
幹にくっ付き、根元にもこのように咲いている
木瓜の花を見ると、とても愛しくなって来ます。
腕を精一杯、広げてやっとの大きさです。
生命力を感じると同時に、今は、
やたらと切り倒してしまうのが多い中で、
こうして、この木と共に暮らしていらっしゃる
住民の方の “心” を思います。
この辺りには、その他、「銀杏」、「雪柳」 など、
相当の樹齢の木がまだまだ沢山あります。
そうそう、開花が待ち遠しい桜も・・。
ところで、この木瓜の花。
平安時代に中国から渡って来たそうですね。
又々、名前の事になりますが、「ボケ」 なんて、
語感的にも美しくない名前をどうして付けたのでしょう・・?
こんなに可愛い花ですのに・・。
「いつか本に、薔薇は、例え他のどんな名前でも、
同じように匂うと書いてあったけれど、
あたし、どうしても信じられないの。
もし薔薇が、あざみとかキャベツなんていう名前だったら、
あんなに素敵だとは思われないわ。・・」
【「赤毛のアン」 第5章】(引用③)
万葉の昔から四季を絡めた文学とも言える、
和歌や俳句を作り上げた日本人なのですから、
名前を付けるのに、いい加減だったとはとても思えません。
だから不思議なのです。
でも・・そのギャップが面白いのかも知れませんね。