【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夏の日の忘れ物

2008-03-01 17:06:13 | ハーブと香り雑学




   起床時には真珠色の空。
  いつの間にか雨が降り出していました。

   春雨ですね。しとしと・・。
  ほとんど音もなく、情緒のある雨です。

   と、思ったのも束の間・・。
  今度は、お日様。
  何とも気紛れな空となりました。

   でも午後からは、
  その空も安定して来ました。

   早いもので今日から3月なのですね。
  3月と言えば、言わずと知れた 「弥生」。
  他にも、「花咲月」、「花見月」、「夢見月」 とあるそうです。

   みんな素敵ですが、この中でも 「夢見月」 に注目。
  何とロマンティックなのでしょう。3月は夢を見る月なんて。

   桜の事を 「夢見草」 という事から、
  こんな風に呼ばれるようになったのだとか。

   ついこの間、「紅葉もみじ便り」 に一喜一憂したと思うのですが、
  もう暫くしたら・・今度は、「桜便り」 なのですね。
  
   一方、『アンの世界』 では・・。
  3月は、まだまだ冬なのですね。

   


   “ 3月 の夕暮れ時の神秘と魔術の諸々を味わった。
  たいそう静かな穏やかな夕暮れで、偉大な、清浄な、
  物思いに沈むが如き沈黙に包まれていた ――
   沈黙と言っても耳と同様、
  心の耳を澄ませば聞き取る事の出来る
  小さな銀のような音が、あまた織り込められていた。
  少女達の彷徨さまよい行く松蔭の長い小径は、
  そのまま真紅の光みなぎる
  冬の夕焼け空に続くかと思われた。”

                           【「アンの愛情」 第27章】

   


   さて、写真のポプリ、紙袋に入れたまま、
  冷凍庫の奥深くに置き忘れていた物です。

   自分でもすっかり忘れていて、開けてみてビックリ。
  パリパリに乾いた、ペチュニアの花びらです。(赤いのは朝顔)

   ペチュニアは花びらが薄いので、水分を吸収しやすいせいか、
  注意しないと、乾いたつもりでも空気中の水分で湿気てしまうのです。
  下手をするとそのかさは、半分以下になる事も。

   それが白以外の花びら、赤やピンクのそれを全て紫色に変えて、
  姿を現しました。勿論、紫色になる事は知っていましたが、
  ここまでなるとは・・。嬉しい悲鳴。

   余程、冷凍庫の中が居心地良かったのでしょう。
  紙袋と言うのも、余計に良かったのかも知れませんね。

   話が前後しますが、3月と言えば、「雛祭り」。
  お雛様と来れば桃の花ですね。途端に花の色まで春めきます。
  その桃の花は万葉の頃から、人々に詠われています。

   「春の園 くれないにほふ 桃の花
     下照したでる道に で立つをとめ」
 
                                  ~万葉集 大伴家持

   (春の園に赤く照り映える桃の花、その下の道に出て佇む乙女よ。)