今日も春霞の中、明けました。
この所、霞か黄砂かと、
一喜一憂したものです。
「霞か雲か・・」 でしたら、
歌にもありますが、黄砂なんて、
シャレにもなりませんね。
ところで、春の風物詩でもある
この“霞”。
気象学にはなく、文学上の表現、
しかも “春” だけに限られるとか。
語感も柔らかく、素敵な言葉ですね。
そう言えば、仙人は霞を食べて生きているそうですが、
霞たなびく仙郷は、1年中、春の陽気に包まれていたのでしょう。
1年中春・・。
最初はいいかも知れませんが、いつも春だったならば、
それが当たり前になり、そこからの不満も、きっと出て来るでしょうね。
厳しい冬があるからこその春の訪れを、喜びを持って迎える事が出来るのですから。
その霞は昼間だけに限られ、夜は今度は、“おぼろ” という言葉に変わります。
そう言えば・・昨夜は、西の空に三日月のお月様が顔を覗かせていました。
明日は、もう “上弦の月” ですね。
それにしても、こんな豊かな表現、世界広しと言えど、日本だけではないでしょうか。
さて、今日も何の香りにするかで、1日が始まります。
今日は季節を先取りして、“桜” にしました。
この香りは、去年桜の樹の下で、嗅いだ香りと全く同じです。
後半月もしたら、その香りに包まれると思えば、心も躍ります。そしてポプリ・・。
今までは三色すみれが、ほとんどでしたが、これから花の季節・・。
どんどん溜まってしまいます。これからどうしよう・・なんて、思っていたのですが・・。
“オリビア叔母さんは、ペギーと私が ポプリ にするため、
遅咲きの薔薇を摘む手伝いに行っている時、
その人の事を話してくれた。・・・・・”
“この日の叔母さんは、ぼんやりと薔薇を摘み、
思いを遥か彼方へ馳せている様子で、
美しい花びらを小さな甘草の籠に振るい込んでいた。・・・・・”
【「アンの友達」 7.】
いつもの事ながら、ポプリ作りがすっかり生活の中に溶け込んでいる、
『アンの世界』 を思います。
『アンの夢の家』 で、ジム船長 が語っていた、
香りの良い甘草の籠に、薔薇の花を摘む・・。
いとも簡単に語られていますが、どれだけ生活に潤いを持たせてくれる事でしょう。
やはり、ポプリ作り、続ける事にします。単純ですね。